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トアル唄ニツヰテ思フコト

作者: 吉野

初作となります。

つらつらと思うままに書いてみましたが、何か想うことがあれば幸いです。

 先頃に流行ったとある歌にふと思うところあって書いてみました。

若人がルールだ不文律だと押し付けられる社会の決まりごと(?)に対して

「何なの?!鬱陶しい」

と歌った賛否両論のある例のアレですね。

 まあ、社会の側から見たフォローとして。

まずは1番の歌詞。

「流行は常にチェックしておきなさい」

「株価や景気などの政経動向は確認しておくべきです」

などと歌ってますが、実はこれらには極めて単純かつ重要な理由があったりします。

この2つは会話におけるいわゆる『流行デッキ』と『政経デッキ』として、『天気デッキ』と組み合わせることで(対外情報をシャットアウトしてしまう様な超ピーキーなデッキ以外の)ほぼ全てのデッキに対応できる万能コミュニケーションデッキが組めてしまうのです。

ただしこのデッキはシステムバージョンアップがとんでもなく早いサイクルで行われる(デッキのステータス劣化が激しい)ため、アプリ的に言うと

ダウンロード時間のコスト(情報収集メンドイ!)と

メモリの圧迫(めっさ覚えるコト多スギィ!)

という面倒な欠点も同時に在ったりするのですが。

 要は『他者のと交流の断絶』をするつもりのない人間にはほぼ絶対必須のスキルであるため、そのあたりがピンと来ない(傾向のある)新入社員には強制的にでも覚えさせた方がいい!という会社側の教育方針といえるモノなのです。

 ただ1番の歌詞、最後のひとつ

「ピュアなハートで働くべし」

については内容は有効ではあるのですがあまり大っぴらにはオススメできない事情があったりします。

おおよそ言いたいことは

「会社・業界の常識に染まりきるな」

(ビックリドッキリな革新的アイデアが産まれやすい)や

「初心を忘れるな」

(経験を積んでも入社時の慎重・素直な精神こそ大切である)

と、理解できるのですが……………

この一節、悪意を持って曲解すると

「会社・上司の命令は従順に!!絶対ダルォ!!」

とパワハラ案件として聞こえてしまうのです。

 1番の歌詞については、総じて

「新社会人スタートパックをゲットすべし!!」

というメッセージだと思えば良いでしょう。

 さて、(ちまた)で問題視される2番の歌詞。

「目端ィきかせて人の盃ィ空にさせたらあきまへんでぇ」

「取りやすい様ォに串抜くくらいの気ィつかいなはれぇ」

「注文やら会計やら、人に手間ぁ掛けさせとったら終わりでっせぇ?」

(………何でエセ関西弁?)

うーん…………これについては…まぁ、実にわかりづらいのですが…………

コレって先の1番の歌詞で説明した『コミュニケーションデッキ』の補助となる『特殊パッシブバフデッキ』に相当するものなのです。

 非常に遠回りな話なのですが、

「日常的に相手に注視して気を回す習慣をつけておけば、相手の『空気を読みやすくなる』上に取引先や義理の両親に気に入られやすくなるだろう?」

といった教えとなります。つまりその練習のために上司を利用する位の気構えを持て!と言いたいのでしょうが……………でしょうが………

何と言いますか…実のところコレは「接待を伴う飲食店」における必要スキルにそのまま被ってしまっており、つまり上司が部下に強要すると『パワハラ』どころか『悪質なセクハラ』に該当しかねないのです………ハァ

 まあ……そういった訳でこれらの事を新しい部下に教育するのでしたら

「しなければならない・それがルールである」

という『MUST』事項ではなく、

「した方がいい・それが君の力になる」

という『BETTER』事項として教え込んだほうが相手も意欲が湧くであろうし上司としても下手に反発・ハラスメント扱いされることがないのではないか……?

などと提案してみたりしてみます。

邪魔とも思えるルールにもそのルーツには大切な教えや願いが込められていることもあるのです。

 新社会人の皆さんもこういった考えもある…と認識して寛大な心持ちで過ごして頂ければ幸いです。

『煩ぇわ!!』とぶつかる前に。

豆知識:古文の『ゐ(い)』・『ゑ(え)』はカタカナに書き換えるとそれぞれ『ヰ』・『ヱ』となるそうです。何となくは知ってたのですが……こういうことだったのか?!

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