4.ダンジョン脱出作戦
目が覚めると、私はホブゴブリンの大柄な体とはうって変わり、体高四五センチほどのトンボの様な二対の翅を持つ妖精へと姿を変えていた。
体色は健康的な小麦色。
見た目は、小さな羽根つきダークエルフといった感じだろうか。
このサイズなのに、コブリン程度なら容易に瞬殺できる程の筋力と瞬発力を持ち、初級暗黒魔術スキルがステータスに乗る。
暗黒魔術は、攻撃とデバフが得意な魔術系統で、豊富な魔力を持つエビルフェアリーは、生まれながらの魔法戦士にして最優の狩人であるのだが、エビルフェアリーの真価は集団戦で発揮される。
同種族間で使える念話によって、音も無く、しかし完璧な連携で攻撃が可能なのだ。
ぶっちゃけ、倍までの数のホブゴブリンなら、上位個体に率いられた隊伍でも、損害ゼロで完勝できると言われている。
しかし、私はソロなので、そこまで絶対的に強い訳でもない。
体格が変わって装備できなくなった戦棍や鎧をショートカット装備欄にしまうと、もう一度だけ大魔石を見て、それに背を向けた。
すると、部屋の隅で朽ちた二つの死体が目に入る。
名も知らぬ先行者の死体であり、調べてみると、ホブゴブリンソルジャーとコブリンシーフであった。
武器はストーンゴーレム相手に折れてしまった長剣と短剣で、ゴミでしかなく、身に着けている鎧もスクラップ同然。
コブリンシーフの持つ小さな袋が、収納袋(小)で、中に金貨一〇枚と銀貨が四二枚、薬草に保存食と水が結構入っていた事を除けば、収穫と呼べるものは無かった。
収納袋(小)に残された水と食料は、二人なら十分に一週間以上は食いつなげる分量であったが、初級ダンジョンと侮って、最短でボスを狙ったのだろう。
ダンジョン探索に必要な荷物で、一番かさばるのは、実は水である。
私は、回復スポットから無尽蔵に手に入ったので、全く困らなかったのだが、普通の冒険者は水の入った樽を持ち込んで、飲料水を確保する。
樽は一つで収納袋の一枠を塞いでしまうし、収納袋なしで持ち運ぶには重すぎる上に、ダンジョン内でも回復ポイントを除けば、自然洞窟ダンジョンの地底湖や湧水ポイントなどの地形でしか補給できない為、水はとても貴重品なのだ。
一樽で人間一人が五日間必要最低限とする水…約二〇リットルが入るが、これは飲料分だけである。
これ以外に、武器の洗浄や手洗いなど、何かと安全な水は用途がある為、二人の冒険者が必要とする二週間分の水は、七樽から八樽となる。
収納袋(小)は一〇枠しか収納できないので、残り枠を保存食に振り当てると、もう殆ど枠は残らない。
余談だが、収納袋(小)はゲーム中では魔術具としては安価な部類に入る。
だから、駆け出しの冒険者でも、少し金に余裕が出来れば、簡単に買う事が出来る。
しかし、収納袋は一人二つまでしか持てない、と言う制限がある為、収納袋(小)を多数持って、大量のアイテムを持ち歩く、と言った事は出来ない。
ゲームでは、単に「そういう制限」だと思っていたのだが、フレーバーテキストによると、収納袋に使われている次元魔法は、同種の魔法は干渉しやすい性質があり、特に安物の収納袋(小)は、干渉して誤作動しやすく、中に入れた物が失われてしまう事がある…とかなんとか。
でも、プレイヤーが持つショートカット装備欄は、別な魔法なので、干渉はしないらしい。
ボスからドロップした収納袋(小)と合せて、ちょうど二つだから、三五枠までのアイテムを持ち運ぶことができるようになった。
小柄なフェアリーにとって、ショートカット装備欄や収納袋は必須装備である。
というか、無いと冒険なんてやってられない。
それでも、収納袋(小)は、人間サイズの生物にとっては腰に下げられる程度の大きさだけれど、フェアリーには大きすぎる。
私は、ショートカット装備欄から一旦荷物を取り出して、すぐには使わない物を収納袋(小)に詰めて、ショートカット装備欄に入れる。
こうすると、ショートカット装備欄一枠だけで、フェアリーでも大量の持ち物が運べるという寸法である。
ただ、これだとアイテムを取り出すときに、いちいち一度収納袋(小)を取り出して、さらにそこから取り出す、と言う手間がかかる。
戦闘中に、そんな悠長な事は出来ない。
なので、やはり良く使うアイテムはショートカット装備欄に入れておく必要がある。
この辺りのやりくりは、ゲームで嫌と言う程やったので、今更悩む事は無い。
私は、荷物の整理を終えると、ボス部屋から立ち去った。
武器は無い。
が、幸い、第五層の敵は魔法が良く効くゴーストである。
冷たい手が効かない私にとっては、ザコと言うのもおこがましい、経験値に他ならない。
まずは、魔力が尽きる寸前まで第五層で経験値を稼ぎ、一度回復スポットを経由して洞窟まで戻り、食料などを改めて集めて、種族レベル上げを行う。
ボスがもう出ない以上、この初級ダンジョンで最も経験値を稼げるのは、ゴブリン上位種とゴーストなのだが、どちらもモンスターレベルは三でしかなく、モンスターレベル四のエビルフェアリーにとっては格下でしかない。
格下の雑魚を狩って、レベル二五まで育つのに、どれだけ時間が掛かるか、正直判らなかった。
冬が終われば、名も知らぬ先行者を送り出した何者かが、また別な冒険者を送り込む可能性がある。
時間制限のあるレベル上げが、スタートする事となった。
初日は、まあ低レベルだったので、サクサクと種族レベルが上がった。
回復スポットで休息して一夜を過ごし、その足で一度洞窟に帰って荷物の整理と、食料の補充を済ませる。
収納袋(小)の片方は、ドロップアイテム専用にしてたのだが、なんだかんだと九種しか無かったので、スタックして詰め込んだら、全部収まった。
これに小魔石を入れた袋を加えて、収納袋(小)は満杯になった。
次に、もう一つの収納袋(小)には、保存食をありったけ詰め込んだ他、未鑑定のアイテム三つで三枠、冒険者から剥ぎ取った装備類をズタ袋に詰めて纏めて一枠に仕舞ったが、三枠ほど余った。
その三枠には、空っぽにしておくのも無駄なので、水樽を入れておく。
そして、この二つの収納袋(小)をショートカット装備欄に仕舞う。
ショートカット装備欄はボス部屋に入る前に、回復ポーションと毒消し、財布代わりの小袋に詰め込んだ金貨と銀貨で三枠、三つの魔除けとボスドロップの腕輪、ボス魔石が入っていて、今放り込んだ収納袋(小)二つで一三枠埋まる。
なんと、手持ちの財産は全部、持ち歩けるようになってしまった。
どうせ、これから狩るゴーストからは魔石(小)しかドロップしないので、どれだけ拾っても、これ以上の枠を必要としない。
私は、洞窟の入り口を厳重に封鎖、隠蔽したが、もう二度と戻ることは無いだろう。
このままダンジョンに籠ってレベルを上げ、中立神陣営種族へ進化するのだ。
うおォン!私はまるでゴーストを殺す機械だ!
アホな事を考えつつ、作業の様にゴーストを倒して倒して倒しまくった。
七日も経たない内に、種族レベルは二〇に達したが、目的のフェアリー進化に必要なレベルは二五。
とても先は長い。
肉体の耐久値は減らず、魔力しか消耗しないので、回復ポイントの水を飲むだけで全回復してしまうため、回復ポイントで休むのは、就寝時だけで、一日の大半をゴースト狩りに費やしたのだが、冷たい手は魔法と状態異常のスキル経験値が溜まるらしく、気が付いたら、魔法耐性と状態異常耐性が五になっていた。
初級暗黒魔術スキルも、四まで上がっているが、これは種族スキル、と呼ばれる現在の種族に付随するスキルで、別種族に進化すると使えなくなってしまうスキルだから、あまり嬉しくない。
今まで特に言及していなかったが、ゴブリンの種族スキルは繁殖と悪食、病毒耐性。ホブゴブリンは上位種族なので、それに加えて頑健というスキルを持つ。
私はホブゴブリンの時に頑健スキルが四になっていたが、このスキルがあれば、鎧無しでもそこそこの皮鎧を見に纏っているのと同様の防御効果が得られる。
ストーンゴーレムに一撃を貰っても死ななかったのは、人間から奪った鎧だけでなく、上げた頑健スキルの効果のお蔭である事は言うまでもない。
もし、ボス戦の前にエビルフェアリーへ進化して居た場合、初級暗黒魔術で瞬間的な火力は向上し、飛行スキルで回避力が大幅上昇するものの、人間の防具も使えず、頑健スキルも無くした状態なので、一撃貰えば即死の危険性があった。
何より、エビルフェアリーの筋力で装備できる武器では、ストーンゴーレムにダメージを与えられないので、魔法攻撃以外で通用する攻撃が無くなる。
ボス戦の最中に魔力切れたしら、そこで終了となる。
モンスターレベル三のホブゴブリンではあるが、ストーンゴーレムが相手なら、モンスターレベル四のエビルフェアリーより間違いなく、有利だ。
尤も、同じモンスターレベル四のリトル・トロールに進化して居れば、ホブゴブリンより有利に戦えるのだけれど…。
エビルフェアリーは、「当たらなければどうと言う事も無い」を体現した種族だが、逆に言えば「当たったらとんでもない事になる」という紙装甲・紙耐久であり、真っ当に行けば次の進化先であるダークエルフになっても、耐久面での問題が付きまとう。
代わりに得られる強力な魔法攻撃は、もちろん魅力なのだけれど、このSRPGの序盤は、ゴーストのような物理無効の敵が少なく、耐性で何とかなってしまうため、筋肉・イズ・ジャスティスであり、実はモンスターレベル一〇以降の進化で魔法が使える種族になる方が効率が良い。
しかし、課金かリアフレでブーストが出来るゲームと異なり、ゲームがリアルになってしまった現状、手持ちの貨幣は金貨一四枚と銀貨六〇枚。
ゲーム中の貨幣は、金貨が基本で、銀貨や銅貨、鉄貨はフレーバーテキストに登場するのみであったから、詳しくは判らないけれど、金貨一四枚と言えば、スタート地点で店売りの武器を一個買えば消え去る程度の端金である。
集落を殲滅した冒険者から剥いだ装備を全部新品で揃えようと思ったら、金貨二〇〇枚以上は必要だろう。
つまり、装備で強化するにも先立つものが無い訳で、ゲームがリアル化しても世知辛い現実が立ちはだかるのであった。
その点、エネミードロップの魔石は、どの陣営でも換金できる有用なドロップアイテムであり、低確率とは言え、ドロップするゴーストを狩るのは、悪い選択肢ではない。
そのドロップ率が、下手すると一パーセントを切るような低確率であったとしても…。
そうして、種族レベルが二五を達成したのは、約二か月後。
ゴブリンとして今の意識を得てから一一か月、エビルフェアリーになってから二か月と半が過ぎた頃であった。
余談だが、ステータスのカレンダーを見て気が付いたのだが、この世界の暦は七日で一週間、五週間で一月、一二月で一年となっている。
ゲームでは、リアルと連動して三六五日であったが、この世界では一年は四二〇日となる。
そして、年齢の加算は、年を跨いだ瞬間に行われる。所謂数え年という奴だ。
地味に、ゲームとリアルの違いを感じる仕様だが、むしろ数字の切りが良すぎるこちらの方がゲーム的なのが面白い。
いつの間にか、私の年齢は二歳になっていた。
誕生日祝いと言っても、何も用意できないので、一月一日はゴースト狩りをお休みして、第四層でゴブリン上位種狩りをやった。
ゴーストと違って、ゴブリン上位種はめったに出会えないのだが、種族スキルで魔力感知があり、モンスター探しが楽になっているから、リスポーンして居れば、出会うのは難しくなく、そこそこ魔石を落とすので、一日狩っただけで、魔石が二つ手に入った。
これを自分への誕生日プレゼントとした。
なお、二か月半のゴースト狩りで、七〇〇体以上のゴーストを狩っている筈だが、魔石は五つしか入手できていない事を付記しておく。
リアルラックが低いのか、この世界にも物欲センサーがあるのか…。
何にせよ、準備は整った。
再びボス部屋に入り、安全を確認すると、種族レベルの横にある進化アイコンをタップする。
選べる進化先は、エビルフェアリーコマンダー、エビルフェアリーシャーマン、エビルフェアリー・リトルエルダー、ダークエルフ、ダークエルフ・リトルエルダー、リトルフェアリー。
エビルフェアリーコマンダーとエビルフェアリーシャーマンは水平進化の上位種で、どん詰まりのハズレ。
エビルフェアリー・リトルエルダーは水平進化の上位種だが、もう二つ上に行ける、やや当たり。
ダークエルフとダークエルフ・リトルエルダーは、垂直進化の上位種だが、本来ダークエルフで種族レベルを上げないと進化できないリトルエルダーが出ているのは、現時点の種族レベルが高い為だろう。
そして、お目当てのリトルフェアリー。
種族スキルは飛行と回復光の二つで、攻撃能力は皆無。
リトルフェアリーから進化しても、フェアリーであり、種族スキルは飛行と回復光、風魔法の三つになり、モンスターレベルは二。
ゴブリン相手でも、不意打ちを狙わないと、厳しい弱さ。
…うん、進化するのは塒にしよう。
ダンジョンの底で進化すると、地上に帰れなくなるところだった。
ステータス画面を閉じると、ボス部屋の奥に緑に輝く大魔石へと近づく。
緑の輝きは、私が近づくと怯えるかのように少し揺らいだが、変な仏心を出そうが、ボスの居ない大魔石なんて、別の誰かが奪ってしまう訳だし、これから進化するにあたって、大魔石を狩るのは幾らでも機会がある。
人殺しもきっちり済ませている私が、今更躊躇う理由なんてものは無い。
「えい」
フェアリーの小さな手でも、簡単に大魔石は台座から外れ、そしてダンジョンに満ちていた、何者かの気配が消える。
今、このダンジョンは死んだ。
仮に、台座に大魔石を戻しても、死んだダンジョンが復活する事は無い。
もはやエネミーがリスポーンする事も無いし、魔力を使った罠やギミックも動作しなくなり、ダンジョン自体も、ゆっくりと崩壊して行く。
ショートカット装備欄の空きに大魔石を仕舞うと、私は一目散にダンジョンから脱出する。
途中で、生き残ったエネミーと何度か遭遇するが、戦う気も起きないので、さっさと横を抜けて、ダンジョンの出口へとひたすら急ぐ。
この大きさのダンジョンなら、完全に崩壊するのに半月以上は掛かるだろう。
急いで脱出する理由なんて、特には無い。
あっても、余分な感傷だけだろう。
最短距離を駆け抜けて、一時間と経たずにダンジョンから外に出ると、ダンジョンに籠り始めた頃の厳しい寒さは緩み、確実に雪解けの季節が近づいている事が感じられる。
魔力感知を使い、エネミーを避けながら、塒である洞窟へと向かう。
「結局、冬眠には使わなかったな…」
遠目には岩肌に積もる雪壁しか見えない塒には、魔力感知に反応する物は無く、誰も居ない事が判る。
雪の一部をどかして、入り口をふさぐ板をずらし、小さな体を滑り込ませる。
洞窟の中は、安全だ。
今度こそ私は、種族レベルの横にある進化アイコンをタップして、迷わずリトルフェアリーを選ぶ。
今までの進化より、ガツンとくる衝撃が大きい。
私は、即座に意識を失った。
そして、目が覚めると、体長三〇センチ程で、蝶の様な二対の翅を持つ妖精へと姿を変えていた。
ステータス画面の種族名をタップし、フレーバーテキストを見てみる。
「リトルフェアリー。生まれたばかりの小妖精。中立神陣営種族に属しており、享楽的で知能は低めだが、羽根を使った飛行と鱗粉による小回復能力がある。魔力が多い場所に咲く花から生まれ、花の蜜や植物の樹液を食べて成長する。生後半月ほどで成熟し、フェアリーとなる。寿命は無いが、非常に死にやすく、成熟してフェアリーに成長できる個体は、一割程度と言われる」
もう、最弱って感じ。
そもそも大人のフェアリーに成長できるのが一割とかー。
種族レベルも当然一である。
という訳で、ショートカット装備欄から大魔石を取り出すと、緑色に輝く大魔石に手を触れて、「使う」と念じる。
すると、大魔石が砕け、漏れだした膨大な魔力が、ちっぽけなリトルフェアリーの中にグイグイと押し込まれていく。
ゲームでは、レベルアップファンファーレが重なって鳴り響き、ピポポポポポポーーーーとしか聞こえなくなる勢いで種族レベルが上がる。
小規模ダンジョンから得られる大魔石は、モンスターレベル五以下の種族レベルを五〇まで上げ、モンスターレベル一〇までの種族レベルを二五まで上げる。
モンスターレベル一五までは、一律一〇レベル上がり、それ以上のモンスターレベルだと、魔力回復効果のみが得られ、種族レベルは上がらなくなる。
私は、一気に種族レベルが五〇となった。
流石に、これだけ種族レベルが上がると、基礎能力的にはモンスターレベル二を超えて三近くと同等になるが、もう育つ余地が無い頭打ち。
再び、種族レベルの横にある進化アイコンをタップする。
種族レベル上限まで上がっているだけあって、妖精ツリーに隣接する、精霊ツリーに加えて、昆虫系種族ツリーに属する進化先まで選べるようになっている。
ちなみに、精霊ツリーは極めるとドラゴン種族まで進化できる可能性を秘めており、プチサラマンダーからサラマンダーを経て、サラマンドラに進化すると、プチファイアードラゴンへと進化できるようになる。
それ以外にも、各属性の精霊から、属性竜への道がある。
昆虫系種族は、アントで上手く進化できると、アントマンからジャイアントアントが作る地下大帝国のトップを目指せたり、スパイダー系でアラクネとか蜘蛛神系統を目指す道もあるし、ワームに進んでも狭き門だが、神話級のヨルムンガンドまで行けば、エンドコンテンツで戦えるレベルまで行ける。
しかし、私が選ぶのは、ただのフェアリーである。
上位種のフェアリー・リトルエルダーすら選べるのに、フェアリーを選ばなければならない。
フェアリー・リトルエルダーからは、エルフへ進化できないからだ。
私の前世は、ゲームではエルフから育てて、デミゴットまで至った。
とりあえず、私が目指すのは、そこである。
ようやく、ゲーム本編のスタート地点が見えてきた。
先は長い。
私は、フェアリーを進化先に選ぶと、さくっと意識を失った。
2019/05/21 字下げ処理