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戦いの果てに~ユグドラシル戦記~  作者: あおい聖
12話 宇宙ステーションの攻防
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03宇宙ステーションの攻防

 宇宙ステーションやルオン艦隊、護衛艦隊から次々とGFが発進する。そんな中、それを離れた場所から見ている気味の悪いGF部隊、アルファ率いるMB部隊であった。



「あらあら、GFナイトやGFファランクス、迎撃機のホークまでいるじゃない」



 アルファはパネルで望遠操作を行う。拡大されるパネルにGFパラディン、GFジェネラルを捉えた。



「まあ、こんなとこね。ワン、ツウ獲物はこいつ等よ。理解したわね?」



 モニターに映し出された2人が頷く。



「では、狩の幕開けよ! お行き為さい!」



『ハッ!』



『了解』



 2機のGFが物凄い勢いで急加速する。その行先は連邦軍GF部隊の中核部・・・丁度横腹の辺りを攻撃され連邦軍は対応に追われる。



「1機撃墜、ターゲットを次へ移行」



 漆黒の蝙蝠のような羽をはためかせワンの乗るGFヴァンパイアロードが戦場を駆ける。そこへ一筋の閃光がワン機を捉えた。



「何っ! 索敵範囲内に適正反応なし・・・何処から?」



『バカッ! 直上から敵GFが近づいて来ているわよ!』



 ワンはアルファの声にアルファの声に反応するかのように直上へ索敵を行う。



「敵機確認、エンジェルタイプと推測、これより迎撃を開始します」



 GFヴァンパイアロードの背中からビットが飛び出し赤いエンジェルタイプ1機へ向け射出した。



「ビットってことは昔の私達と同じ存在ね。でも私も死ぬわけにはいかないのよ!」



 エレノアは操縦かんを巧みに動かす。



「そこ! そしてそこっ!」



 GFパワーのEライフルMk2が2回火を噴くと飛来するビット達を貫く。



「なっバカな・・・ビットを撃ち落とすだと!?」



 あまりの光景にワンの動きが止まる。そこへバスターブレードを掲げたフレイムのGFパワーが迫り振り下ろした。



「うぉぉぉぉぉっ! もらったぁぁ!!」



「くっ!」



 ワンは咄嗟に操縦かんを操作する。GFヴァンパイアロードの両手をクロスする形で防御態勢に入り、更にその腕に備わっているEクローMk2を起動した。


 迫りくるバスターブレードにEクローMk2のエネルギー状の爪が切り裂かれてゆき、腕へと到達しようとしたその時、フレイム機へ向けビット達が飛来する。



「ちっ! エレノア! 援護頼む!」



『しょうが有りませんね』



 GFヴァンパイアロードから離れたフレイム機へ更にエネルギーの閃光が襲う。しかしそれは更に大きなエネルギーの閃光によりかき消され、その閃光を隠れ蓑にしてフレイム機は撤退した。



「撤退だワン・・・ワン?」



 操縦席でワンは死の恐怖から気を失っていた。ツウのGFヴァンパイアロードがおもむろにワン機を掴み旗艦へ向け飛び去った。



・・・・・・・・・・・・・・・



 ジャックオーランタンのブリッジでは山賊風の男が地団駄を踏んでいた。



「なぜここでGAが来るんだ! いつもいつもいいとこで!」



「艦隊を突撃させやすかお頭!」



 いつもなら「艦長と呼べ」と言葉が帰って来るのだが艦長の男は考え込んでいた。そして何かひらめいたかのように顔を上げ



「艦隊5隻を宇宙ステーションへ突撃! 残りの我艦を含む5隻は地上軍援護の為ユグドラシルへ向かう! 急がせろ!」



 だがその言葉を止める者が居た・・・アルファである。



『艦長さん、この艦は月へ戻ってくださいな』



「なにっ!」



『GFヴァンパイアロードじゃ彼らの力についていけないみたいなのよ。だから~新型を受け取りに行くわ。良いわねこれは宰相閣下から与えられた権限による命令よ。良いわね』



 艦長は苦虫を噛み潰したように顔をしかめ



「分かった。我艦は進路を月へ」



『有難う。んちゅっ』



 投げキスを見せるアルファの通信が終わると艦長は顔を赤く染め上げ被っていた帽子をカツラごと床にぶつけた。


 するとブリッジクルー全員から笑いをこらえる様な声が聞こえてくる。



「何が可笑しい!」



 すると副館長的な男が艦長の耳に手を添え



「頭、あたま、あたま帽子と一緒にとれてやす」



 その言葉に一瞬固まりギギギと壊れたブリキのおもちゃの様に視線を下へと送る。次の瞬間ものすごい勢いでカツラと帽子を拾い上げ椅子の陰へと隠れ頭へとかぶり直す。


 丁度そんな時にアルファ達が帰還するのがモニターに映し出され艦長は慌てるように号令をかける。



「よし、回収したな! 進路反転! 月へ向け全速前進!」



 旗艦であるジャックオーランタンのみが宙域より離れて行く。それを遠目で確認するフレイムは



「部下を置いて撤退? いや、部隊を2つに分けるのか? くそっ!」



 艦隊が2つに分かれ動き出したのをレーダーにより見たフレイムは焦りの色を見せる。



『隊長! 今はこの宙域をまずどうにかするのが先決です!』



 エレノアからの通信で気持ちを切り替えることが出来たフレイムは苦笑いを浮かべ



「そうだな、まずはここの連中を叩かね~と話にならね~か! エレノア援護よろしく」



 返事を聞かぬままフレイムは敵艦隊へ向け突撃を開始した。



「もうっ! 援護する身にもなってよね」



 エレノア機が背中から大きなランチャーを取り出し敵艦隊へ向け構え



「Eバズーカランチャーエネルギー充填良し! いっけぇぇぇぇ!!!」



 先ほどフレイムを助けた大きなエネルギーの閃光が艦隊へ向け放たれた。

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