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戦いの果てに~ユグドラシル戦記~  作者: あおい聖
12話 宇宙ステーションの攻防
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02宇宙ステーションの攻防

 ユグドラシルと月の丁度中間にある宇宙ステーション、今現在中央連邦の艦隊の応急処置を急ピッチで行っていた。



「GAからの補給にスレイプニルを向かわせたが・・・間に合うかは微妙なとこだな。」



「フッ、今からそんなんでは持たぬぞガント。」



 強化ガラス越しに修理状態を見ていたガントの呟きにルオンが答え、ガントが振り向いた。



「ルオンか、ミルドアを連れて行って大丈夫なのか?」



「ああ、なんでも帝国のMCシステムを解析して組み込んだ量産機を提供してくれるってことだしな。」



「その辺はGAも帝国に後れを取っておるようじゃな。」



 ガントの言葉にルオンは答えず、疑問に思ったガントは再度ルオンへと訊ねる。



「違うのか?」



「・・・ああ、GFセラフィムに関してもそうだが、技術を全部見せていないと思う。まるで互いの力が拮抗するようにしている節さえある。」



「なっそれは真か?」



 驚くガントにルオンがパネルを開き



「帝国のヴァンパイアタイプに見られる技術。帝国の固有武装など使ってはいるが・・・」



 パネルを操作してGFヴァンパイアとGFエンジェルMk3を表示させ



「ここと、ここ」



 パネルを指しながらガントへと見せ



「それとここ、共通する部分はある。」



「だがこれだけでは系統が同じだけなんじゃないのか?」



 更にパネルを操作してカリーナとハロルドの写真を出し



「確かにクリフト博士の弟子であるハロルド氏とその教え子であるカリーナ殿が造る物に共通する部分があっても可笑しくはないだろうが、GFエンジェルMk3が開発された直ぐ後にGFヴァンパイアを帝国が発表したことに疑問が残る。そして連邦との協力で新型のGFを造っている時に帝国はGFミノタウロス・・・MCシステム搭載機を作成している。」



「お主の考えすぎではないか?」



 ガントがそう言い放つと部屋の扉が開き兵士が歩み入り敬礼をして



「ガント司令! 伝令であります。」



「何だ。」



 ガントとルオンの表情に緊張が走る。



「ハッ! フレイム中尉、エレノア准尉を衛星軌道上で回収したとGAのフレデリック艦長から連絡がありました。」



「そうか・・・「「フレデリック?」」」



 ガントとルオンの声が重なり兵士が驚く



「まさか、ルーナ脱出後行方不明となっていたのだが・・・」



「GAに助けられていたということか。」



「その様だな。」



 2人の表情に笑みがこぼれると、けたたましい警報頑張り響く、ガントはパネルを操作して



「何事だ!」



 モニターに通信兵の女性が顔を出し



『敵艦隊を索敵圏内で捕らえました。司令は至急ブリッジまでお越しください。』



「分かった。そう言う訳だからルオンの方も準備を進めてくれ。」



「ああ、こっちは任せろ!」



 ガントが扉より出ていくとルオンはパネルを操作して



「迎撃態勢に入る。各乗組員を至急搭乗させろ!」



 男性の通信兵がモニターに映され



『あとは少佐がお越しいただければ出港できます。』



「なにっ! そう言う事は早く連絡せんか!」



 通信を切りルオンは駆け足で部屋を後にした。



・・・・・・・・・・・・・・・



 帝国軍ジャックオーランタンのブリッジでは山賊風の男が髭を撫でながらモニターを見ていた。モニターには慌てるように宇宙ステーションから出港する艦隊を確認できた。



「ほう、ルオン艦隊・・・中央連邦の艦隊じゃね~か。」



「お頭! どうしやしょう?」



「馬鹿もん! 艦長と呼べと何度言ったら分かるんだ!」



「それでどうしやしょう艦長?」



 すると白衣を着た男が2歩前に出て艦長の男へと顔を向け



「艦長、我々も出ます。旧式相手であれば良い訓練になるでしょう。」



「出るのは構わね~が、ちゃんと手綱は握っとけよ?」



「フンっ今回のアルファワンとアルファツウは問題ありません。私のいうことをちゃんと聞くわよ。」



 振り返り手を振りながらアルファは答えブリッジを後にする。



「よろしいんで艦長?」



 手下の言葉に艦長は顔をしかめ



「よろしいも何も、上からの命令だ! ほっとけ! それより全速前進だ! 一気に宇宙ステーションを叩き金をたらふくせしめてやる。配置につけ!」



「「「ヘイッ! お頭!!!」」」



「艦長とよべぇぇぇ!!!」



 艦隊はひと際大きな閃光と共にエンジンをフル回転させ速度を上げ宇宙ステーションへ向け発進した。



・・・・・・・・・・・・・・・



「おう、おう、もう始まってんじゃね~か!」



 操縦席内でフレイムはモニターを見ながら呟くと新たにモニターが開きエレノアを映す。



『スレイプニルの皆は居ないようですね。』



「まあ、奴らなら落とされては、ね~だろ! GFパワー、フレイム機出るぜ!」



『GFパワー、エレノア機行きます。』



 ペンドラゴン改から2機の赤いGFが発進して、それをブリッジで見ていたフレデリックは椅子から立ち上がり、手を前に出し横に振りながら



「クリウス! こっちも全機発進だ!」



『おう! 帝国相手だやってやるぜ! クリウス小隊出る!』



 クリウスの号令のもと3機のGFワルキューレが順番に発信する。それに合わせるかのように2隻の輸送艦から3機づつのGFアンジュが宇宙ステーションの戦場へ向け発進した。

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