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戦いの果てに~ユグドラシル戦記~  作者: あおい聖
12話 宇宙ステーションの攻防
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01宇宙再び

 時を遡ること数日カノープスから打ち上げられたシャトルは宇宙軌道上へと到達していた。そんな彼らを迎えにペンドラゴン級の戦艦と2隻の輸送艦が来ていた。



 ペンドラゴン・改の後部ハッチに着艦したシャトルからフレイムとエレノアが降りる。



「ようこそペンドラゴン・改へ」



 白い軍帽と白い制服に身を包んだフレデリックが出迎える。すると2人は驚いたような表情を創り



「「フレデリック大佐!?」」



「久しぶりだな。前回の演習以来か。ここでは何だからこちらへ来てくれ話したいことが有る。」



 出迎えた時と違いフレデリックの顔が真剣なものに変わったことを2人が感じ取り宇ゴンで頷く。


 フレデリックに案内されフレイムたちは室内へと入る、そこは格納庫にある休憩室兼待機所であった。



「何か飲むかね?」



 振り返りフレデリックはフレイムとエレノアに確認する。



「どれでも好きなものを選んでもらって構わんよ。」



「んじゃ俺はコレっと」



 フレイムがボタンを押すとストローの付いたボトルが排出口より出てくる。



「では、私もお言葉に甘えて。」



 同じようにボタンを押し排出されたボトルを受け取ると、2人は備え付けの席に座る。



「さて、何処から話せば良いか・・・」



「何かあったのですか?」



 言いよどむフレデリックにエレノアが少し躊躇しながら聞き返す。



「・・・ふむ、簡単に行ってしまえば、帝国の降下作戦を察知した。それと宇宙ステーションへ向かう艦隊も確認されておる。」



「なっ! こうしちゃ置けねぇ! ブースターを貸してくれ! 俺様だけでも先行・・・」



 立ち上がり早口でそう告げるフレイムにフレデリックから静止がかかる



「待たれよ。この艦は元々宇宙ステーションへ進路を取っておる。」



「・・・そいつを早く行ってくれよ・・・」



 そう言ってフレイムは再び椅子へと座る。



「それでだ。ムーンキングダムの艦隊も居ることであるから戦力的には問題ないと思うが、このまま宇宙ステーションへ向かうのか、それとも降下作戦阻止に向かうのかい様の判断に任せるってことだ。」



 そこまで聞いてフレイムの表情に疑問の表情に変わる。



「ん? 何で俺様の意見が必要なんだ?」



「代表よりそう聞いておる。」



 するとエレノアが口を挟んだ



「それで、宇宙ステーションへ向かっている勢力はどれくらいなんですか? 降下作戦の規模は?」



 フレデリックはパネルを操作してモニターに周辺宙域図を表示させ



「宇宙ステーションへ向かう艦隊は10隻、恐らくミノタウロスを積んでいるであろう。また降下部隊は3隻、こちらは不明だ。」



「不明?」



「そうだ、戦艦も含め不明とのことだ。降下目標は恐らく北東大陸だな。」



「なっ! 前回も丸々降下を許して今回もとなると・・・」



 苦虫を噛み潰したような顔をするフレイムへフレデリックが言葉を発する。



「そちらはもっと問題ないだろう。北東連邦の反抗作戦により帝国軍を追い詰めているとのことだしのう。」



「追い詰めている?」



「ああそうだ。情報では新型のビーストタイプのGAを多数用いているとのことだからな。」



「ならば、地上部隊には悪いですが、宇宙ステーションへ向かいましょう中尉。」



「ん? それは・・・ああ~地上は新型で押しているが、宇宙ステーションは戦力こそ問題なさそうだが、旧型・・・何があるのか分からないって事か。」



 フレイムの言葉にエレノアが頷く



「決まったようじゃな。」



「ああ、フレデリック大佐、宇宙ステーションへ頼む。」



「分かった。それと大佐は不要じゃ。儂はこの艦の艦長・・・連邦は退役しておる。」



「なるほどね。そう言う事なら・・・フレデリック艦長で良いか?」



「ああ、構わんよ。」



 そう言ってフレイムが差し出した手をフレデリックは握り返した。



・・・・・・・・・・・・・・・



 一方ユグドラシルへと向かう艦隊はザーヴァ少佐率いる艦隊であった。新型のジャックオーランタン級の戦艦、黒く塗られ隠密性に富んだ艦であった。



「間に合えばよいが・・・」



 ザーヴァが静かに呟く・・・


 新造艦と共にザーヴァの下へ伝えられた司令は地上の皇帝派の基地ムートへ北東連邦の大規模部隊が向かっていると、その援軍に向かってほしいとのことが伝えられた・・・元々新造艦に乗っていた部隊がムーンキングダムへ残り新造艦でザーヴァ隊が出撃した。



「シャドーウォーカーですか・・・中々の艦のようですが」



「それだけ厳しい状況だと言う事だ。それにムート以外では補給もままならぬであろう。」



 そう本来なら地上にある戦力だけで守れるのだが・・・前皇帝派・・・宰相を中心としたその派閥が地上を占めていて、唯一皇帝派の基地がムートなのである。



「宰相が動けば問題ないものを・・・」



 フリルが声を荒げる。



「仕方がないであろう。彼は前皇帝の後ろ盾で現在の地位についておるのだ。それに、陽動を引き受けて頂いただけで有り難いというものだ。」



 ザーヴァはモニター越しに宇宙ステーションへ向かう艦隊を見ていた。

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