表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦いの果てに~ユグドラシル戦記~  作者: あおい聖
11話 ルイン防衛戦
43/47

03閃光

 アビスブリッジ、火花や煙がまだ続く中


「全員退艦!後部ハッチより脱出しろ!」


「「「ハッ!」」」


 急ぎ退艦する中、副官のエルフ族の男が兵2人を引き連れエニルの下へ駆けつける


「少佐!脱出の準備が整いました!」


 敬礼をして挨拶する3人にエニルは


「なら、早く行くがよい!私は貴官らが脱出の後、起爆スイッチを押しこの艦と共にする。」


 副官たちは目を見開き驚きを見せる


「なりませぬ!少佐は北西連邦になくてはならないお方!案と共にするのであれば私が!」


「くどいっ!さっさと行け!」


 腕で振り払うかのように振り出口を指す


 すると副官は唇を噛みエニルへ近づき


「分かりました。これまでお世話になりました!」


 と敬礼をして、エニルが返礼をしその顔に笑顔を作ったその瞬間・・・エニルは腹部へ痛みを受ける。そこでエニルは意識を失った・・・


 副官はエニルからその拳を放し倒れるエニルを受け止め


「・・・貴方には生きてもらわねば・・・スラムから引き揚げて頂いた恩、今こそお返しいたします・・・」


 そう言って兵たちへエニルを預けると


「良いか、決して死なせてはならぬぞ!」


 すると兵たちは


「「ハッ!お任せを!必ず逃がして見せます。」」


「ならばさっさと行け!」


「「ハッ!」」


 2人に担がれエニルはブリッジを後にした。担ぐ2人の兵士もまたエニルにより助けられた者であった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 退艦が始まり後方へと輸送車が走って行く・・・


 ブリッジからそんな光景を見ながら最後の一台が離れていく、そこにエニルを乗せ・・・


「・・・あそこまで離れれば大丈夫であろう・・・GF隊!」


『・・・ジ・・・ジ・・・何だ!最早こっちも持たんぞ!逃げるならさっさと逃げろ!』


 聞き取りづらい声が聞こえてくる


「これより本艦のエンジンを爆破する。」


『・・・ジ・・・分かった。敵GFを引き付ければよいのだな?・・・ジ・・・ジ・・・』


・・・・・・・・・・・・・・・


 GFナイトMk2に乗るGF部隊の隊長が叫ぶ


「聞こえたな派手に暴れてやれ!最後にどでかい花火を上げるぞ!」


「「「了解!」」


 5機居たGF部隊もボロボロに傷つき最早抗うすべがなかった。だが操者達の表情には悲痛な表情をする者はいない。彼らもまたスラム出身者なのである・・・


『サラちゃんといいことしたかったな~』


 GFファランクスMk2がGFミノタウロスに飛びつきその動きを封じる。


『バ~カ♪お前じゃ無理だ!そんなのは少佐に任せる!』


 もう1機のGFファランクスも同様にGFミノタウロスへ飛びつき転ばせる。


『きっと彼女を幸せにしてくれるさ!』


 切りかかって来るGFミノタウロスへシールドを投げつけ切られるのを構わずGFナイトMk2で飛び掛かり切られながらもGFミノタウロスを転ばす。


『そのためにも!』


 更に仲間を助けようと動き出すGFミノタウロスへGFナイトMk2で飛びつき転ばすと、巻き込まれる形で2機が連なって転び重なる。


「・・・いい人生だったな!」


 傷ついたGFナイトMk2を巧みに操り、その両腕でGFミノタウロス2機を抱え込み自機もろともひっくり返る。


・・・・・・・・・・・・・・・


 それを見たGFミノタウロスの操者達は


『放しやがれ~!』


『くそっ!動けよ!』


『頼む!誰か!誰か!』


『今助ける!』


 などとそこかしこから聞こえてくる・・・合わせて12機・・・それはエレメンツへ攻撃をする3機、まだ発進できていないジャックオーランタン搭載機以外の全機であった。


 その全てが一カ所に集まったその瞬間


 戦艦アビスは激しい閃光と爆発が起こり、更にその爆発は重なるようにひっくり返った戦艦ヘケトも巻き込みその威力を上げた・・・


 その爆発の激しさから接近していた戦艦バジリスク、戦艦カブソ2隻も被害を受ける・・・


 その爆炎に対して


「全砲門!・・・撃ち方始め!」


 ケニスの号令のもと戦艦シーサーより次々と砲かが襲う


「搭載GFを全機出せ!救助者の受け入れも忘れるなよ!」


 更にケニスは指示を出し、カタパルトより搭載機を次々と発進させる


・・・・・・・・・・・・・・・


 一方第三艦隊を抑えていた帝国軍は


「あちゃ~やられちまったか?こりゃ~やべ~な・・・」


 終始優位に戦いを進めていた熊の獣人族は軍帽を掴み頭をかく


「大尉!ど~しやすか?」


「ん~どうするか・・・」


 呟いたその時モニターにしがみ付きながらも怒鳴り散らすグルドの姿がうちしだされる


「あっ生きてやがった・・・」


『・・・てやがったとはどういうことだ!』


「やべっ!聞こえてやがる・・・失礼しました中佐殿!」


『いいからさっさと援護に来ぬか!』


「いや~第三軍が思いの外しぶとく・・・っとあぶね~そういうわけなんで・・・」


『まっまでっ!』


 モニターが消される・・・勿論グルドが消したわけでもやられたわけでもない・・・座席のスイッチから指を放した熊の獣人は


「よしっ!そんな訳なんで押されつつ撤退する!」


「「「了解!」」」


 だがそんな熊の獣人は立ち上がり、顎でも外れたのかというほど開き軍帽を落とした・・・その瞳に2機のGFを見ながら・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ