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戦いの果てに~ユグドラシル戦記~  作者: あおい聖
09話 世界
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03北東のMB

 北東連邦の中央の山脈の中、ビースガルドから南に位置するビルド基地


 ここからちょび髭を生やしたイタチ族の細身の獣人モルヒネ少佐が率いる戦艦アビス・改が1隻のみ発信する


「よろしかったのですか司令?」


 深く軍帽をかぶった男はパイプを吹かし


「よい。大統領令だ・・・」


 そう言ってまたパイプを吹かした・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


 進攻するアビス・改のブリッジでは


「いいこと、チミたちは大いに暴れ敵を叩けばいいの。分かった?」


 モルヒネ少佐の言葉に


『りょ~かい!りょ~かい!』


 とレイダが


『任せなさい。』


 とカラミティが返事をした。


 すると索敵兵が


「フレミーから本艦へ迫る魔力反応を感知しました。数3・・・例のミノタウロスと思われます。」


 その声にちょび髭をさすりながらモルヒネ少佐は


「というわけでちゃちゃっと終わらせてきて。」


『じゃあ、レイダが行く!ってもう発進するよ~ハッチ開けて~』


 アビス・改の艦首に備え付けられたハッチが開き


『GFヌエ!レイダ機いっきま~す!』


 そう言って顔は猿に似て手足は虎のようであり尾には蛇の形をしてEバルカンMk2を装備して、背にはミスリルキャノン2門、EキャノンMk2が2門、計4門の砲が装備されていた。


 また通常のGFの倍近い大きさを誇った機体がかなりの速度を出しGFミノタウロスへと迫る


『たっ隊長!敵GFビーストタイプの新型ですぜ!』


「構わん!フォーメーションデルタだ!」


『『おうっ!』』


 隊長機を正面にして三角形を描くように迫るレイダ機に向けてフォーメーションを展開した。


「あらら~それはレイダを舐めすぎだよ~?行っちゃいなさい!」


 操縦かんのボタンを押すと背部のEキャノンMk2が火を噴く


「ちっ!回避!回避だ!」


 連続で迫る砲火に左後方のGFミノタウロスへ被弾・・・


 追い打ちを掛けるように


「アハハ!当たった~!これでお終いだね~」


 更にレイダ機のミスリルキャノンが火を噴いた・・・


 ド~ンと爆発音の後


『よくもやりやがったなぁぁ!』


 右後方のGFミノタウロスがアイアンバズーカを肩に構えド~ンと鈍い音と共に弾頭が飛び出す


「アハハ!当たらないよ~だ!」


 横へ滑るように移動するとレイダ機が居た場所へ砲弾が落ちる・・・


 そしてその止まっているGFミノタウロスへ襲い掛かる


 まるで虎が獲物を襲うがごとく前足からエネルギー状の爪が現れ切り裂いた


 ドド~ン


 爆炎の中からレイダ機が飛び出すと


「よくもよくも部下たちをぉぉ!!!」


 エネルギー状の刃を発生させたアクスでレイダ機へ切りかかる


「うっとうし~んだよ!行っちゃえファングたち!」


 レイダ機の背部に備え付けられたファングビットが射出され


 不規則に舞い隊長機であるGFミノタウロスをあらゆる方角から無数に貫いた・・・


 ドド~ン


「アハハハ!もう終わり~?弱いよ~弱すぎるよ~」


 機体を反転させアビス・改へと帰艦した。


・・・・・・・・・・・・・・・


 フレミー司令部では通信の途絶えたミノタウロス部隊に対して戦艦カブソとミノタウロス2部隊を向かわせる。


・・・・・・・・・・・・・・・


 その反応を捕らえたアビス・改のモルヒネ少佐は


「もう次が来たね~」


『なら次は私が行かせてもらおう!』


 カラミティの言葉にモルヒネ少佐は


「じゃあ、チミに任せるね。」


『GFヌエ!カラミティ機出る!』


 艦首ハッチから出撃するカラミティ機をモニター越しに見ながらレイダは


『あっずる~い!今回の方が数が多いじゃない~』


「はぁチミの機体は補給中でしょ?諦めるね。」


『ブーブー、あんた達レイダのヌエ!さっさと補給して~』


 それを聞いたモルヒネ少佐は頭を抱え「はぁ~」とため息を漏らす。


・・・・・・・・・・・・・・・


 一方戦艦カブソへと近づいたカラミティ機は


「さっさと終わらせますか」


 スキルの効果もあり連続で放たれるEキャノンMk2の砲火が戦艦カブソを襲う


 ドド・・・ズド~ン!


 搭載機を出すことなく戦艦カブソは撃沈した。


 後方から追従していたミノタウロス部隊は2手に分かれ


 カラミティ機を挟撃しようと動き出す


「遅い!良い的だね!」


 右側に回り込もうとしたミノタウロス部隊にミスリルキャノンの砲火が連続で襲い


 ドド~ン


 と2機のGFミノタウロスが大破した。


 その間に左側のミノタウロス部隊がカラミティ機に迫ると


 カラミティ機の蛇のような尾からEバルカンMk2が火を噴く


 ダダダダダッ!


「甘いんだよ!行けファング!」


 EバルカンMk2により動きを止めてしまったミノタウロス部隊にファングビットが無数に襲う


 ドド~ン


 更に反転したカラミティ機が片足を失いながらも逃れたミノタウロスへ襲い掛かる


 EクローMk2に切り裂かれ


 ド~ン


 爆散した・・・


 すると右側に残っていたGFミノタウロスからトントトと信号弾が上がった


 降伏を知らせる信号弾であった。


 そこへ砲門を向けるカラミティ機にモルヒネ少佐から通信が入る


『そのGFのシステムには大統領も興味を示され、鹵獲も本作戦の1つですよ?』


「ちぃっ!仕方がない。」


 それからGFミノタウロスはアビス・改に回収されアビス・改は再びフレミーを目指した。

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