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戦いの果てに~ユグドラシル戦記~  作者: あおい聖
08話 魔物
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01魔物の群れ

≪魔物≫

 遥かに古の時代から人々を恐怖に陥れていた異形の者・・・


 人類の脅威たる魔物が今、帝国軍の降下作戦により自らの住処を追われた魔物達が大移動をしていた。


 帝国と北西連邦の境にある森へ戦艦が1隻墜落し炎上した・・・墜落した場所は帝国側であったためか、そこから逃げる魔物≪オーガ≫の群れ32体がまっすぐ東のガードナを目指し移動していた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


北西連邦ガードナ基地


 鳴り響く警報の下で各GFの発進準備が行われている。


「ええ~いくそっ!GFの発進準備はまだですか!」


 エルフ族の人のよさそうな細身の男が叫んだ!


「あと5分発進にかかるとのことです司令!」


「ならば先に迎撃機を出してください!」


「はっ!」


(それでもオーガ30体防ぎきれんか・・・まてよ)


「ドーパン基地に繋げてください!」


「はっはい!」


 通信兵がパネルを操作して通信を繋げるとモニターに筋肉質なエルフのコルト司令が映し出され、


『どうしたウィル司令。』


「ご無沙汰しておりますコルト司令。今現在当基地に向けてオーガ32体が進行しております。」


『分かった援軍だな。』


「はい。」


『しかしこちらも帝国軍との戦闘で、すぐには出せんぞ。』


「迎撃機だけでも、お願いできますか?」


『うむ。分かった直ちに発進させる。おい聞いていたな』


『ハッ!直ちに!』


『ん?ちょっと待て!ベガに追加依頼だと伝えろ!』


『ハッ!』


 その会話を聞いていたウィルは


「ベガというとあの傭兵組織の?」


『そうだ、本来は近くで確認された魔物の討伐依頼で来てもらっていたんだが・・・』


「こちらへ来る魔物の討伐に当てると?」


『ああそうだ、その部隊をそちらに派遣する。まぁ支払いはそちら持ちだがな。』


「それは構いませんが、間に合いますか?」


 するとモニターに白い薄汚れた軍帽を被った男が映し出され、


『ギリギリってとこだな。』


「貴方がベガさんですか?」


『そうだ!・・・っとしょうがねぇからウチの大将にも連絡を入れておくか、運がよけりゃ大将の降下に合うはずだ。』


「お願いします。」


『ウィル司令健闘を祈る。あとベガも頼んだぞ。』


「出来るだけのことはしてみますよ。」


『まぁ俺らが到着するまで持たせな!』


「はい。感謝します。」


 そこで通信が終わり、通信兵が


「GFナイトMk2を隊長機とし、フェアリーMk2を2機率いた小隊、3小隊、フェアリーMk3を隊長とした小隊、3小隊発進準備整いました!」


「よし!全機発進!迎撃機も全機出せ!」


 ウィルの号令のもと次々とGFやホークが飛び立つ・・・


「艦隊の準備は?」


「後10分ほど時間がかかるかと・・・」


「間に合ってくれればいいのですが・・・」


 そう言ってウィルは空を見上げた。


・・・・・・・・・・・・・・・


 迎撃機の編隊がオーガを確認して、


「オーガの群れを確認!これより迎撃・・・」


 ヒュッ!と音と共に迎撃機を矢が貫いた・・・ド~ン


「くっ!本部!本部!アーチャーがいる!アーチャーがぁぁ・・・」


 ド~ン、ドド~ンと次々と迎撃機は落とされていった・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


 ドーパン基地から出た迎撃機の編隊は


「なっ!ガードナ機が全滅?・・・ハッ!?全機高度を上げろ!」


 高度を上げた直後に迎撃機の下を無数の矢が通過する。間一髪のところで回避に成功した。


「くそっ!全機炸裂弾を投下!」


 無数に投下された炸裂弾頭が爆発して土煙が上がる。


「やったか?」


『隊長!オーガ健在!大したダメージを与えられてません!』


「もう一度投下しろ!」


『しかし!』


「足止めだけでもしとかね~とガードナ基地が落ちちまうだろうが!」


『りょ了解!』


 何度か投下された炸裂弾頭によりオーガの群れの進軍速度は遅れ始めていた。


 すると前方より無数のエネルギー弾がオーガの群れへ飛来した。


「ガードナ基地のGF部隊か!」


『こちらガードナ防衛隊!支援感謝する。』


「ああ気にするな!弾数が無くなった、悪いが援護はここまでだ!」


『了解!後はこちらで何とかしよう!』


「すまん!健闘を祈る!」


 その通信を最後にドーパン基地の迎撃機編隊は基地へと引き返していった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ガードナ防衛隊を指揮しているGFナイトMk2の操縦席では


「さっきの砲撃で何体倒した!」


『2体です!依然30体のオーガが健在です。』


「再度砲撃!」


 今度は、こちらの砲撃に弓矢でオーガが反撃してきた。


「!?回避!回避しろ!」


 ド~ンと1機GFフェアリーMk3が大破した。


「A・B隊はこのまま砲撃!C隊は右から、D隊は左から回り込め!」


『『『『了解!』』』』


 モニターを見ながら指揮官は


「アーチャーは・・・3・・・5体か、アーチャーに砲撃を集中させろ!」


『『ハッ!』』


 それでもオーガの肉体は強靭で中々数を減らせないまま


『C隊オーガと交戦に入りました!』


『D隊も交戦に突入しました。』


 するとC隊が瞬く間に破壊されていくのが見て取れた。


『C隊と通信途絶!』


「何!」


『途絶前に≪ジェネラル≫との通信が!』


「ジェネラルだと!・・・いかん!D隊を後退させろ!」


『D隊全滅!』


「くそっ!遅かったか!」

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