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戦いの果てに~ユグドラシル戦記~  作者: あおい聖
06話 白き守護者
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04阻止に向けて

 8枚の白き羽のビットが不規則に舞い一カ所に集まると、そこには加速して迫る白いGFがあった。


 ユウ機とザーヴァ機は互いに打ち合い、それを躱し、また接近しては両者の武器がぶつかりバチバチと弾ける。


 そんな中ザーヴァは


「マデル!撤退だ!」


『よろしいので?』


「流石に私でも白き守護者と紅の虎は同時に相手にできんよ。」


『なっ!白き守護者までも来ているんですかい?』


 驚愕の表情のマデルにザーヴァは


「ああ、頼む!」


 通信の間も激しく打ち合う両者をよそに、ハクジョウシから撤退を伝える信号弾が上がった・・・


 統率のとれたザーヴァ隊は、信号弾が上がると即座に撤退した・・・


 終わって見れば勝利と言えなくもないが、宇宙ステーションの戦力はズタズタにされていた・・・


 まず迎撃機小隊全滅・・・


 唯一残されていた戦艦ノズチ大破、搭載機全滅・・・


 宇宙ステーションの武装50%破壊・・・


 スレイプニル第2小隊全滅・・・


 もはや戦う力は残されていなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・


『それでも降下作戦をどうにかしなければならんのだ。』


 ルオンは険しい表情でそう告げる。


「分かっては居るのだよ。」


 軍帽を深くかぶった筋肉質の獣人族の男ガントが答える。


「しかしな、ここの戦力を失ってしまった以上、艦隊を戻さないわけにもいかぬ。」


『・・・そうか、私ももうじきそちらへ着く。』


 その言葉に驚いたガントの頭から軍帽が落ちそうになる。


「何っ!貴様、防衛は!防衛はどうした!」


『ルーカスに任せてきた。本国にも了承を得ている。』


 軍帽を被り直してガントは


「それでも足らぬであろう・・・」


『そうだ、だからヌシに期待したんだがな・・・』


 はぁと大きくため息をつきガントは


「分かった。分かった。スレイプニル1隻はそちらへつけてやる。それ以上は期待するなよ?」


『有り難い。紅の虎がいればかなりの戦力となろう。』


「ああ、待っているから早く来てくれ。今のままでは不安で仕方がないわ。」


『分かった。急ぐとしよう。』


「ああ、そうしてくれ。」


 ルオンとの通信が切れるとガントは椅子に深く座り


「聞いていたな?フレイム中尉に伝えておいてくれ。」


「ハッ!」


・・・・・・・・・・・・・・・


 宇宙ステーションの港では、スレイプニルの修理が行われていた。


「了解、了解っと。」


 明るく通信を切るフレイムにエレノアは


「司令からですか?司令は何と・・・」


「俺の隊は中央連邦のルオン艦隊と共に降下作戦阻止に加わることになった。」


「降下作戦阻止ですか・・・私の機体がせめてエンジェルタイプであったなら・・・」


 不安に駆られ下を向くエレノアにフレイムは


「気にしてもしょ~が無い。ある物でどうにかしないと・・・」


 するとスレイプニルの整備長のドワーフがフレイムのとこまでやって来る。


「おやっさん!ど~したい。」


「ふんっ!アレの使用許可が下りたんでな組み立てていたとこだ。」


 エレノアは小首を傾げたが、フレイムは目を見開きおやっさんの両肩を掴み


「完成はいつだ!次の作戦に間に合うのか!ど~なんだよおやっさん!」


 がしがしと揺らすフレイムの頭に拳が落ちる


「だ~じゃかわしいわ!こっちとら完成させたんで一息つきに来とるんじゃ!後はお前さん様に微調整程度じゃ!」


 痛がって頭を押さえていたフレイムが立ち上がり、エレノアの手を握り駆けだす。


「ちょっ隊長?急にどうしたんですか?説明してください!」


 エレノアに顔を向けたフレイムはニカッっと笑い


「新型GFパワーが完成したんだよ!これで、俺の機体をお前に渡せば、戦力が大幅に上がる!」


 そう説明を聞いている間にGF格納庫へと来たフレイムたちの目の前に白いベース機体に赤い鎧を纏ったスタイリッシュなエンジェルタイプの機体が目に入った。


「・・・綺麗・・・」


 エレノアの呟きをよそにフレイムは


「うひょ~凄い機体じゃね~か!乗って見ていいか?良くなくても乗るぞ!っていうかもう乗ってんだがな!」


 素早い動きで整備兵たちに声を掛けながら操縦席へと乗り込んでしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 操縦席でパネルを操作して


「何々・・・基本的には接近戦用ね・・・ん?特殊兵装?Eバズーカランチャー?・・・おいおい、拠点攻撃用兵器じゃね~かこれ・・・他はEライフルMk2・・・っと」


 するとエレノアがハッチからひょこっと顔を出し


「隊長?・・・」


「エレノア!こいつはすげ~ぜ!最初にド~ンと大きな花火を上げて敵拠点へバ~ンと攻めるよう設計された機体だ!」


 頭に?マークが浮かんでいるエレノアがパネルを覗き込み


「あ~Eバズーカランチャーで攻撃して、その空いた穴から突撃して接近戦・・・単独でも拠点を落とせるよう設計された機体なんですね。」


「・・・そう言う難しいことはわかんね~が、エレノアは俺の機体を自分様に調整してもらいな!」


「・・・はぁ、それにしてもよくこの機体を設計できましたね。」


 不思議そうに考え込むエレノアにフレイムは


「ん?この艦とこの機体、それにエレノアの機体になるGFはGAから提供されているものだぜ。」

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