04ルーナ陥落
敵艦隊を撃破してルーナ宙域へ戻って来たルーナ艦隊は、都市南に広がる戦闘の光と南を除く宇宙港より飛び立つシャトルの光景であった。
「ど~なっている!」
フレデリックは立ち上がり叫ぶ、
そこへ突如通信が入る。
『大佐、すまん。』
「司令!これはどういうことですか!」
『索敵兵が・・・いやこれは今は良いか。』
「・・・索敵兵?・・・ハッまさか!」
『大佐?・・・良いか?』
「ハッ!」
『貴公の艦隊はこれより避難民の護衛を頼む。』
「しかし!」
『もはや南の宇宙港はすぐにでも落ちよう・・・故に貴公には、その避難民と共にエデンまで行ってもらいたい。』
「・・・分かりました・・・しかし全住民となると・・・」
『うむ、収容は出来まい・・・一部はムーンキングダムへ行くように指示を出しておるし、先方も承知しておる。』
「そうですか・・・」
『しかし、100名程、行き先が無い者がおる・・・』
「なっ!」
驚愕の表情でフレデリックはよろめき、椅子へと座り込む・・・
「・・・ハッ!まさか!その100名と言うのは?」
顔を上げたフレデリックがそう呟くと
『・・・貧民街の者たちだ。』
(くっ!やはり・・・)
『・・・言いにくいのだが貴公の妻子もそちらへ乗ってしまった。』
(くそっ!やはりそうなるか・・・)
決意に満ちた表情でフレデリックは立ち上がり、
「副長!貴官に指揮を任す!」
ブリッジを後にしようとするフレデリックに
「大佐!どちらへ!」
副長の士官が後ろから声を掛ける。
「済まぬ。後は任せた。」
そう言ってフレデリックはブリッジを後にした。後方から
「大佐!フレデリック大佐~!!!」
と声がしたが構わず駆けだす。
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迎撃機で出撃したフレデリックは、行き場のない旧式の輸送艦へと向かった。
『どこの所属機だ!』
「旗艦ペンドラゴン所属フレデリック・ファクト大佐だ!」
『たっ大佐?しっ失礼しました。していかようで?』
「行き場が無いと聞いた!GAのカリーナ殿に連絡をする。そちらへ移ることを許可願いたい。」
『了解しました。左部ハッチより入ってください。』
「了解した。」
操者服に身を包んだフレデリックは、ヘルメットのバイザーを下げ、操縦席のハッチを開け輸送艦へと飛び移った。
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ハッチから中へと入りいくつかの部屋を抜け、艦の廊下へと出ると
「貴方!」
「お父様!」
大人のエルフの女性が少女の手を引きフレデリックへ抱き着く
「アンナ!それにアイナも無事で何よりだ!」
「貴方もご無事で・・・」
「お父様、私も抱っこ!」
両手を広げフレデリックを見上げる少女に
「おお、アイナ。」
そう言って抱き上げると、兵士が1人駆けつける。
「大佐!通信繋がりました。」
「そうか。」
そう言ってアンナと抱きかかえたアイナに顔を向け
「儂はちょっと仕事がある。」
「うん。お父様お仕事頑張って!」
そう言ってアイナをアンナに渡し
「頼む!」
「はい。貴方もご武運を・・・」
「フッ戦闘に行くわけではない。」
「フフフそうですわね。」
「行ってくる。」
「いってらっしゃ~い」
手を振るアイナに手を振り返しフレデリックは兵士と共にブリッジへ向かう。
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ブリッジへと入ったフレデリックの目の前のモニターにカリーナが映し出されていた。
『おっそ~い。フレデリック君!遅いよ~』
「済まん・・・それで相談なんだが?」
『住民をどうにかしてほしいだよね?』
「ああ、頼めるか?」
『ん~ゲッカは無理かな・・・完全中立だし~』
「そこを何とか頼む。」
フレデリックが頭を下げるとブリッジに居た兵士たちも一斉に頭を下げた。
カリーナは少し考えて
『ん~亡命と~言う事でも~申請に時間が~かかるし~それに~軍はどうするのさ~フレデリック君?』
「フッ愚問だな住民と職務どちらを取れと言うのであれば、儂は住民を取る。それに儂は艦を飛び出してここに居る。」
『・・・はぁ・・・しょ~がないな~このポイントまで来れる?』
「ん?暗証宙域か?行けなくはないが、この艦に武装が無いから襲われればそれまで何だが・・・」
『一応、迎えは~出すけど~頑張ってね~』
「了解した。聞いていたな!進路を暗証宙域へ向けろ!」
フレデリックは手を水平に振り指示を出す。
「「「ハッ!」」」
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執務室でカリーナは
「さて・・・シェル君の予感が当たっちゃた~わけだけど~・・・」
(間に合うかどうかは・・・ギリギリかな?)
・・・・・・・・・・・・・・・
ユウ達が戦っている宙域では、ルオン艦隊が到着したことで、帝国艦隊その全てを撃破に成功したころ
『ユウ様、ルーナが落ちたようです。つきましては避難民の護衛依頼が来てますが?』
「分かった。ルーク!全機着艦して!」
『了解!全機着艦だ!』
『『了解!』』
全機着艦後ルオン艦隊と共に避難船を迎えに進路を取るのであった。




