04漆黒の殲滅姫
閃光を上げて爆発するGFをしり目に
「ハァハァ・・・次っ!」
シーダはもはや泣いてはいなかった。
その表情はただ冷たく人形のように・・・
隊長機がやられたため残り1機のGFタムリンは反転して逃げ出す。
「ハァハァ・・・逃がさない!」
GFヴァンパイアロードの背中から両肩にEキャノンがマウントされ、エネルギーが収束して放たれる。
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ビービーと警報が鳴り響く中GFタムリンに乗っていた操者は後方のモニターを確認した・・・GFタムリンに直撃し閃光が貫いた・・・「ド~ン!」
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アルテミス司令部では、対応に追われ忙しく兵士たちが行きかう中
「第3小隊よりの信号途絶しました。」
一段高い位置で聞いていたアルテミス指令ビット・カークス少佐は
「位置は?」
「アルテミス北部です。」
ビット少佐はすぐさま立ち上がり指示を出す。
「第6~10小隊を向かわせろ!迎撃機も全機出せ!帝国の奴らに我ら北東連邦の力を思い知らせてやれ!」
その言葉に従い通信兵たちは各小隊に指示を忙しなく出すのであった。
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帝国軍宇宙戦艦ハクジョウシブリッジ内、魔力感知レーダーを見ながら兵士が
「プロトワン敵GF3機撃墜に成功・・・あっ!プロトワンに向けて敵大部隊が移動を開始しました。」
艦長席にて聞いていたザーヴァは
「よし掛かったな!MB小隊をアルテミスに向けて射出!本体に打電!獲物が罠にかかったと!」
「はっ!MB小隊各機順次出撃しろ!目標アルテミス!」
『シーダの援護は?』
「プロトツー!目標はアルテミスだ!プロトワンに構うな!」
『・・・了解』
GFヴァンパイアロードが3機ハクジョウシから射出された。
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帝国軍旗艦ジャックオーランタンブリッジ
「ザーヴァ大尉より入電!獲物が罠にかかった、獲物が罠にかかったとのことですぜ!お頭!」
艦長席に座っていた盗賊顔の男は
「艦長とよばね~か馬鹿者!」
「へい艦長!」
「よし!俺らの艦隊は敵司令部を叩く!司令部直上に艦隊を進めろ!」
「「「了解でっさ!お頭!」」」
「艦長と呼べ~!!!」
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アルテミス司令部、ビービーと警報が鳴り響く中
「なっ南東より敵艦隊3!ここ司令部に向かって接近中!」
「第1~2、4~5小隊を迎撃に!北部の状況は!」
「北部へ向かった部隊・・・えっ?全機信号途絶!全機信号途絶!全滅です!」
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少し時を遡る・・・
「ハァハァ・・・これで任務完了・・・」
突如とした警報が鳴り響く
「なっなに?・・・敵?・・・何この数・・・」
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帝国軍宇宙戦艦ハクジョウシブリッジ内
「プロトワンより通信であります。」
ザーヴァはすぐさま
「つなげ!」
「はっ!」
前面モニターにシーダが映し出され、
『ここと、ここの座標に魔石パックを射出して!早く!』
「なっ!貴様自分の立場が分かっているのか!」
通信兵が怒鳴り散らすがシーダは構わずに
『敵大部隊が接近してきてるの!だから早くその座標に魔石パック送って!』
通信兵が答えようとするのを遮ってザーヴァは
「1人で出来るのか?」
『エネルギーを気にしなければ、あんなGF物の数じゃない!』
ザーヴァは手を顎に当てしばし考え
「いいだろう。やってみろ。」
『ありがとうございます大尉!』
そう言って通信が終わった。
「よろしいのですか?」
と通信兵が聞いてくるがザーヴァは
「構わんよ。指定座標に魔石パックを送ってやれ!後私のGFヴァンパイアも準備させておけ!」
「出撃されるのですか?」
「念のためだ。恐らく出なくて済むとは思うがな。」
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シーダはエネルギーを気にせず縦横無尽に宇宙を飛び回り、1機また1機と敵GFを撃破していく
「さて確かこのあたりに・・・あった。」
シーダが見つけたのは、先ほど依頼した魔石パックであった。すぐさま魔石パックを交換してまた敵部隊へと突撃した。
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「隊長!たいちょ~!」
「ド~ン!」とまた1機味方のGFが落とされ爆発する。
「くそっ!黒くて狙いがつけにくい!」
そう愚痴を呟く間にもまた1機落とされていく
「奴のエネルギーはなぜ持つのだ!うわぁぁ!!」
その漆黒の機体を見て誰かが
「漆黒の吸血鬼・・・」
と呟いた。
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「漆黒の吸血鬼か・・・フッ!」
GFヴァンパイアの操縦席でザーヴァは笑い、敵反応が消えたのをモニター越しに見て、
「殲滅か・・・流石は元姫・・・そうだなさしずめ≪漆黒の殲滅姫≫と言ったところか。」
ザーヴァによって呟かれたこの二つ名は、後に帝国軍のみならず広まることになる。
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アルテミス司令部では
「敵新型GF確認!魔力反応・・・上級!上級GF多数敵艦より出撃しました!」
「上級GFだと!数は!」
多数などと曖昧な報告にビット少佐は通信兵を怒鳴りつけた。
「申し訳ありません!え~と3・・・6・・・9・・・全部で12機であります。」
「なっ!12機だと!」




