まさかのハグ!?
「あっ、本当にあった」
お化けさんの話通りに飲食店があった
「とりあえず、何か飲み物を買いましょうか」
みんなが飲み物を買いに行ったが、俺はお昼を食べてないので俺はご飯を買いに行くことにした
「すまん、俺はそこのラーメン買いに行ってくる」
「じゃあ、桜はあとで買いに行くから、席取っておくね」
「ありがとー。じゃあ、私はりゅー君と一緒に行動しよっと」
「「何で!?」」
俺と桜のセリフがかぶってしまった。
だって、急に泉が俺についてくるとか言い出すし。
「泉ちゃんはこっちに来て」
智也が強引に止め、泉は泣きそうな顔で、豊美さんたちについて行った
とりあえず、俺はそこにあったラーメン屋に行く
あー、結構高いが仕方ないな。
俺は一番安い、普通のラーメンをたのむ
注文して、会計をしたらラーメンが来た
「あー、みんなはどこだ?」
周りを見たがどこに居るかわからん
「あっ!竜ちゃん、こっちだよ」
桜に見つけてもらい、合流する
「みんなは?」
「もう席にいるよ、桜は飲み物買いに」
手に持っているジュースを見せながら言う
「あー、じゃあ席に案内してくれ」
「うん!あ、ねぇ、竜ちゃん・・・」
なぜかもじもじしだした
「うん?何だ」
「えっと、お化け屋敷で約束した、約束の・・・。」
ハグ?
もしかしてハグの事か?
俺にハグをしろってか!?
「・・・ッ」
俺の顔がドンドン赤く、熱くなるのがわかる
「約束だよ」
「マジですんのか?」
「うん」
だって、周りには人がたくさん居るし・・・。
「一瞬だけだぞ」
「うん」
なんでハグをしてほしいのかは分からんが、約束だから仕方がない・・・のか?
「い、いくぞ」
「うん」
「本当にいくぞ」
「うん」
「本当の本当だぞ、良いのか?」
「う、うん・・・。」
「本当の本当の本当だぞ!」
「良いから、早くしてよ!」
だって、恥ずかしいもん
桜って、スタイル良いし、顔も良いし・・・。
「よっし!男の覚悟だ!」
俺はラーメンを置き、ゆっくり桜に近づく
今、完全にラーメンが伸びていることも忘れてしまっている
「あっ!桜と竜遅いですよ」
「「ひゃっ!」」
あと少しで桜に触れそうになった所で豊美さんが来た
「何をしてたのですか?」
「い、いえ!なにも・・・。」
「そうですか。皆さんが待ってます。早く戻りましょう」
「う、うん」
「はい・・・」
俺たちは豊美さんの後ろを歩く
恥ずかしかったーー!!
俺は心の中で暴れまくる
「ね、ねえ。竜ちゃん」
桜が俺にしか聞こえないように話しかける
「うん?」
「また今度、二人の時は必ずだよ」
「・・・っ」
桜がとても可愛いと思った瞬間だった。




