まさかの気絶!?
「では・・・」
俺たちは屋敷の中に入る。
こ、怖い・・・。
え?お化けを信じてるかって?
ちげーよ!
豊美さんが怖いんだよ!
「ふふふーん」
は、鼻歌を歌ってやがる!
「ウガッー!」
わっ、ビックリした。
いきなり出てくるのは苦手だが、お化け自体はあまり怖くないな。
「いやー、ビックリしましたね。」
「・・・。」
返事がないただの屍のようだ
「豊美さーん!?」
いやいや、気を失っているだけだが・・・。
はいぃぃ!?
「はっ!ああ、すいません。では進みましょうか。」
いやいや、ちょい待って!
「今完全に気絶してましたよね!」
「はい。」
「はいじゃねーよ!」
「へい?」
「違う!」
「まあ、早く進みましょう。思ってたより楽しいです。」
顔は無邪気な子供である
「もう戻りましょうよ」
「怖いのですか?子供ですね」
「怖がってるのはあんただろ!」
「はい」
「はいじゃねーよ!」
「へい?」
「それはさっき同じことをした!」
「まあ、早く進みましょうよ」
もういい!
豊美さんがどうなろうか知った事ではない!
ここのお化け屋敷は病院である。
今は手術室であって、絶対に手術台から急に出てくるだろう。
「あのー、ここは立ち入り禁止です」
「ぎゃー!!」
急に後ろから声をかけられた。
「あっ、すいません。今ここ、修理中何でこっちからお願いします」
「あっ、はい・・・。」
ビックリした~。
少し豊美さんを気にしながら、ゆっくり進んだらいきなり後ろに人が現れる。
あっ!豊美さんは?
「ぶくぶく・・・。」
「豊美さん!?」
ヤバい!白目で泡を吹いている・・・。
今度こそ屍になるぅー!
「た、大変です!い、急いで救急車を呼びますね」
「お、お願いします!」
「ああ、ビックリしました」
「「ぎゃーー!!」」
今度は係員の方と悲鳴です
いや、だって。完全に気絶して今にも命の危機だった、豊美さんがいきなり起きたもん
「さっ、進みましょう」
「いやだ!」
「怖いんですか?」
「はい!」
豊美さんが怖いです!
「頑張って!」
「何で!?」
頑張ってて何だよ!
「では、すいませんでした」
「あ、はい・・・。」
係員のお兄さんと別れて俺たちは先に進む
いやだよー、こわいよー。
「ふふふーん、ふふんふーん」
呪いの音楽にしか聞こえない・・・。
「グローバル化!」
「何がだよ!」
謎の発言をするお化けさん。
「ひぃー!」
気絶はしないもの、怖がってはいる
「うーらーめーしーやー」
おっ、お化けと言ったらこの言葉だよな。怖くないけど
「あっ、ここのお化け屋敷の裏に美味しい飲食店があるので」
「知るか!」
何を宣伝している!
裏飯屋・・・。しょうもなっ!
「ひっ!」
「何で!?」
どこが怖いの?




