まさかの、いや、やっぱりお化け屋敷!?
「おい、着いたぞ」
車に揺られること、約30分(まあ俺は気を失ってたからもっと長かったと思うけど)遊園地に着いた
「「「「「ありがとうございました」」」」」
俺たちは車を降り、背筋を伸ばす
豊美さんはお父さんと何か話している
「すいませんでした。行きましょうか」
豊美さんが車から降り、車もどこかに行ってしまった。
帰りってどうすんの?
「大きいね」
泉が顔を上に向けて言う。
「う、うん・・・。」
「そうだね。どこの遊園地?」
「わかりません」
わからんのかい!
智也も苦笑してんぞ
「まあ、早く行こっ」
桜は今にも走り出しそうな雰囲気だ
ガキかてめぇ~
「そうですね。早く行きましょう」
豊美さんは・・・。凄い笑顔である
俺たちは入場口に向かい、入場券を買う
えーと、値段は・・・。高っ!
大人料金2000円、俺って、無理やり連れて来られてこの値段・・・。
「ははは・・・」
外に居たいです。てか、絶叫系苦手な人です。はい・・・
「さあ!行きましょう!」
豊美さんは高校生とは思えないテンションで遊園地に入る
うぅ、俺の財布が~
「どこから行くの?」
泉が周りの乗り物を見ながら言う
「勿論、お化け屋敷です!」
うぅ、その笑顔はまぶしい・・・。
でも
「「あんたはお化け苦手だろうが!!」」
「おう、すまん」
「あっ、ごめん」
おっと、桜とセリフがかぶってしまった。
「大丈夫です!多分・・・。きっと・・・。」
曖昧だなおい!
「ま、まあ。早く行こうよ」
智也は地図を見ながら歩き出す。
そのままお化け屋敷へ・・・。
「はわわわ、早く入りましょう!」
その笑顔やめろ!
俺たちは列に並び、順番を待つ
「ねえねえ、六人いるから三組に別れようよ!」
泉の提案である。
「おう、いいな。じゃあ、豊美さんと桜、泉と飯田さん、俺と智也で良いな!否定は許さん」
豊美さんは苦手なくせにお化けが好きで色々とめんどくさい。
桜はその豊美さんと幼馴染だし、扱い方には慣れているだろう。
泉は色々と嫌な予感がする
飯田さんは・・・会話が・・・。
一番安全なのが智也である!
「いや、りゅー君と私、残りは適当に決めて」
「はいぃ!?」
俺となる事だけ決めて後は適当!?
「いやいや、桜と竜ちゃんだよ?」
お前もかい!
「はぁ~。もういいです、私と竜、飯田さんと智也君、桜と森川さん、飯田さんと砂川君で良いですね」
「何で俺が豊美さんと」
「「何でこいつと!?」」
仲悪いな!
泉と桜は今も睨み合ってる
「よろしくね」
「あっ、は、い・・・。おねがい、します」
飯田さんは智也の前でもガチガチだが、まぁ、智也だから大丈夫だろう
「いやいや!納得しかけた、何で俺が豊美さんと!?」
「良いですね?」
「あ、はい・・・。」
豊美さんに凄い殺気が・・・。
あっ、次は俺たちの番だ
「では、最初は桜たちが行って来て下さい」
二人は睨み合いながら入って行った。
次は智也たち、最後に俺と豊美さんが入る
そして、ついに順番が来た
「では行きましょうか」
「はい・・・。」




