まさかのお父さん!?
「う、うぅ・・・」
俺は目を開けるとどこかも分からない所にいた・・・。
はっ?どこ?
揺れているし、この天井は車?
「あ、竜が起きた」
俺の顔を覗き込んだ智也が言った
「ちえ、もう起きちゃったんだ」
そこに、何故か不機嫌な桜の声が・・・。
「って、ここはどこだよ!」
俺は急いで飛び起きた
「ちょっと、車の中で暴れないで下さい」
助手席にいた、豊美さんからの注意
「いや、ここは何所ですか?」
「豊美ちゃんの家の車の中だよ~」
後ろから泉の声が・・・。
てか、よく見てみると、車でか!!
「いやー、竜がいきなり寝てしまうものですから、勝手に車の中に入れました」
「入れましたじゃねーよ!」
いやいや、何勝手に拉致ってんの?
え?まさか誘拐犯?
「何か用事がありました?」
「え?あ、うん!秋とお出かけの用事が・・・」
「まだ言ってんですか。秋さんとどんなメールをしたか知りませんが、それは嘘です」
あっ、そうだった・・・。
秋のバカー!
家に帰ったらお仕置きだな・・・。
「何を女性の身体を舐め回すような目をしているんですか・・・。気持ち悪っ」
「どんな目だよ!しかもなりげなく酷いな!」
最後の気持ち悪っはいらないでしょ!
「はははっ!良い友達だな。豊美」
うん?運転席から聞いたことも無い声が
「まぁ、そうですね。お父さん」
お父さん?お父さんってお父さんだよな?親父のお父さんだよな?父のお父さんだよな?
おお?
「いつも、豊美がお世話になってる。」
「え、え?え?」
はい?
豊美さんのお父さんが俺の目の前の運転席に居ると?
「おお、自己紹介がまだやったな。俺はそこの襠田豊美の父、襠田 葉流や」
「あっ、俺は一上 竜と言います」
豊美さんの姉の次は豊美さんのお父さんの登場です!
「あっ、そうだ。竜、この前の勉強会が出来なかったので、その分はまた今度しましょう」
あっ、そうだったな。
本当は三年生の挨拶が終わって、俺の家で勉強会のはずが色々あって出来なかったんだよな。
「はい、分かりました。で、今は何所に向かっているんですか?」
「えーと、遊園地です」
「はい?」
何がどうなって遊園地に行くことになったの?
「まぁ、色々とありました」
俺が考えていたことを分かったのか、答えてくれた
「おう、あとちょっとで着くから、大人しく待っとれ」
いやいや、勝手に連れて行かれて、大人しくするのは難しいですよ!
「楽しみだねー」
泉は上機嫌である
そういえば、一年生学年生徒会のメンバーが全員揃っているな
はぁ~、不安しかねー
 




