まさかの竜呼び出し大作戦!? 後編
しばらくすると秋さんからメールの返信が来ました。
『ごめんなさい。
今、家に居ないんです。
多分ですけど、今は家でゴロゴロとしてると思います』
うむ、困りましたね。
秋さんまで居ないとすると・・・。両親に
いえいえ、それはご迷惑でしょう。
「皆さん、どうしましょうか?」
「はい」
そこで、泉さんが手をあげました
「泉さんは良い案があるのですか?」
「うん!りゅー君だったら、秋ちゃんのメールだったらすぐ見るよ」
「そ、そうなのですか・・・。」
私も竜のシスコンは一目で分かりましたが、それは言い過ぎだと思います
しかし、一応お願いしてみましょう
『すいませんが、竜に駅に来るように言ってもらえませんか?』
半分諦めていました。
「送っておきました。」
「そういえば、今日ってどこ行くの?」
桜が聞いてきます
「それはですね・・・。」
どうしましょうか。
遊ぶと決めたらすぐに行動に移してしまい、どこで何をするかを考えていませんでした
「ゆ、遊園地?えっと、ぼ、ボウリング?カラオケ?」
色々と案を出してみました
「竜が来てから決める?」
砂川君が助けてくれました
「あ、あの・・・。わ、私カラ、オケはちょ、っと」
「そ、そうですか」
何か嫌な思い出もあるのでしょうか?
まあ、カラオケは案から消しましょう。
一度も行ったことは無かったので少し行きたかったのですが・・・。
キラッン
「あっ、秋さんからメールが来ました」
まぁ、駄目だったでしょう
『あと、十分で来るらしいので、遅くても八分で来ると思います。
家の兄の事お願いします』
・・・。
「そ、そろそろ来るそうです」
「でしょっ」
竜・・・。
馬鹿ですね・・・。はい
それから大体五分後
「あっ、あれって竜ちゃんじゃない?」
く、来るの早やっ!
「み、皆さん隠れましょう」
私たちは竜に見つからないように隠れました
「はぁはぁ。ど、秋はどこだ!」
何でそんなに笑顔なのですか・・・。
「皆さん行きますよ」
「うん・・。」
「分かった」
「はい」
「・・・(こっく)」
私たちは竜の後ろに行き、気付かれないように近づきました
「竜・・・。捕獲です」
竜はおそるおそる後ろを向きました
「え、えっと・・・」
これは意味が分かってない様ですね
「りゅー君。遅かったね」
「もう、竜ちゃん遅いよ」
「竜・・・。」
「・・・。」
こ、これは・・・。
皆さんも怒っている様です。
まぁ、仕方がありませんが・・・。
「さあ、どうしますか?竜?」
「ははは、秋は?何で皆がここに?」
あなたが私たちのメールを無視するからです。
ふふふ、もう終わりにしましょうか・・・。
「「「「何、メールを無視してくれてるんじゃ!!」」」」
「一上君・・・。メール、無視は・・・ひ、ひどいで、す。」




