まさかのしつこさ！？
「何なの、豊美さんって、何なの竜って・・・」
まだ言ってる・・・。
昨日と同じように、俺、泉、豊美さん、智也が桜と飯田さんを待っている。
まぁ、飯田さんは教室が隣だから直ぐに来たけどな・・・。桜、ドンマイ！
「何なの、豊美さんって、何なの竜って・・・」
泉はずっとこの調子である。
「はぁ～。昨日の二年生は精神的に行くのが嫌でしたが、今回は普通に不安で行きたくないです」
「それも、精神的な意味では？」
「五月蠅いです」
「すいません」
「何なの、豊美さんって、何なの竜って・・・」
だから、その睨んだ目が怖いって。
あと、智也と飯田さんは普通に読書してます。
何を読んでるのかな？
「まぁ、竜は初めからこうなので仕方ありませんか・・・」
「豊美さんも言えませんがね」
「言ってくれますね」
「何なの、豊美さんって、何なの竜って・・・」
あれ？そういえば、俺と豊美さんって、意外と仲良くなってないか？
「まぁ、ウザさとバカさは変わって欲しいですけどね」
「酷い！！」
「何なの、豊美さんって、何なの竜って・・・」
あ、やっぱり仲良くなってないわ。いつも通りだ
「それにしても、桜さん遅いねー」
今まで本を読んでいた、智也が顔を上げて言う
「うん？あ、ああ、確かにそうだな」
「竜、見て来てもらえませんか？」
「あっ、了解です」
「何なの、豊美さんって、何なの竜って・・・」
まだ、言ってる・・・。
俺が廊下を歩いていると、桜がとぼとぼ歩いていた
「あっ、桜！」
「竜ちゃん！」
「うっわと」
急に飛び込んで来た。
何だよ・・・、胸があったてるぞ、うん？これは胸か？小さくないか？
「うぅ、先生に怒られた」
「何でだ？」
うむ、この前触ってしまった時もこれぐらいだったかな？
「授業中に寝てしまって・・・。」
「何で寝てしまうんだ」
うーん。まぁ、答えは桜は貧乳である！
「実は、帰った後も勉強してて、夜更かしを・・・。」
「とりあえず、離れろ。」
「あっ、うん」
俺たちは教室に戻りながら話を聞いた
「勉強する事は良い事だ。だけどな、それで授業を無駄にすると意味がないぞ」
「う、うん。分かってる。だけど、せっかく竜ちゃんが頑張って教えてくれてるのに、成果が出ないのは申し訳がないから・・・。」
豊美さんが心配してた事は当たっていたな。
「違うぞ、勉強の成果は教えてくれた人の成果じゃない。その成果を出した奴の成果だ。俺の事は気にするな」
「う、うん。ありがとっ」
「おう」
話している内に教室に着いた
「豊美さん、桜を連れて来ましたよ」
「ありがとうございます。竜」
「何なの、豊美さんって、何なの竜って・・・」
まだ言ってる・・・。
「じゃあ、行きますか」
「そうですね。では、行きましょう」
俺たちは教室を出て三年生生徒会室に向かう
「「何なの、豊美さんって、何なの竜って・・・」」
桜まで！？
