まさかの意思共通!?
「そういえば、俺たちの生徒会室ってあるの?」
二年生と三年生があるなら俺たちもあるはずだ。
「はい。面倒なので使ってませんが・・・」
「ちょっと!それは酷いよ、桜と飯田さんは違うクラスなのよ!」
あー、確かに桜たちは面倒だけど、ちゃんと俺たちのクラスに来ているもんな
「あ、あの・・・。私はだ、大丈夫でしゅ、あああ、です・・・。」
顔が赤くなっていく。
か、可愛いな・・・。
「え?何で?」
「え、っと。クラスが・・・隣なので・・・。」
と、言うと?
「あかりんは教室が隣だから、大丈夫!」
最後の泉の言葉に小さくうなずく
「だから、桜さんだけ教室が遠いと・・・。」
「ぐっふ」
智也の言葉で、桜のHPが0になった。
「じゃあ、さっさと行きましょう。」
襠田さんはまた歩き出す。
少し歩くと、普通の教室の三分の二、ぐらいの部屋があった。
「ここです。」
襠田さんはそう言うと、扉にノックした
「一年生、学年生徒会の挨拶に来ました」
「入って下さい」
男の人の声がした。
声では、結構なイケメンさんだ・・・。リア充だったら爆発しろ・・・。
「失礼しま
「豊美ーー!」
襠田さんが部屋の中に入ろうとした瞬間、扉の向こうから誰かが飛んできた。
結果は、はい。押し倒されました・・・。
「ちょっ、姉さん!学校でもくっ付くのはやめて!」
あっ、襠田さんのお姉さんだ
俺たちは襠田姉妹を見ていると襠田さんの姉が顔を上げて俺たちを見る。
「あっ、馬鹿の一上君。久しぶりだな」
襠田さんを押し倒しながら俺に手を振る。
「久しぶりです。それより、紗那さん。襠田さんが痛そうです。」
今でも襠田さんは逃げ出そうとしている
「良いではないか、僕の妹だぞ?それが何だ?可愛いから仕方がないだろ!」
「ですよね!妹は自分の妹ですよね!誰にもあげませんよね!」
「うむ、当たり前だ。僕の妹は誰にも渡さん」
「先輩とは仲良くなりそうです」
手を出す
「うむ、僕もそう思うぞ」
襠田さんからどいて、俺の手を握る
「桜たちは何を見てるの・・・?」
「うん。」「そうだね」「・・・。」
ははは、悪かったな。
「いてて、一上君と知り合いだったの?」
「うん!最近の豊美の体調が悪かったから心配して・・・。」
「紗那さんは豊美と話す時はキャラが変わるのよねー。」
「そうか?普通だと思うぞ?」
「あっ、そう・・・。」
うん?
「と、とりあえず。早く入りましょう」
襠田さんは立ち上がり、部屋の中に入る。
「失礼します」
それに続いて俺たちも中に入っていく。
「「「「失礼します」」」」
 




