まさかの激怒 泉さん!?
俺は授業を受けている
ま、まぁ。時々、後ろから泉の視線が痛いときがあるがな・・・。
襠田さんはずっと寝そうになっていて、先生に注意されていた。
キーンコーン、カーンコーン
あっ、チャイムが鳴った。
「よしっ、今日の授業は終わり。号令!」
「起立」
襠田さんがいつもより元気が無い声で言う
大丈夫かな?
「礼」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
挨拶が終わると襠田さんはすぐに顔を伏せて寝た
「おい、襠田さん————」
「りゅー君!」
襠田さんを心配して声を掛けようとすると、泉がこっちに怒った顔で来た
「ちょっ、ど、どうしたんだ?」
「桜ちゃんもそうだったけど、私を置いて走って行かないで!」
「ははは、それは、ごめんな」
「何それ?しっかり私の目を見て!」
やばい、こうなった泉は怖い、そして話が長い。結論は
「ま、まぁ。話は後で聞くからな。じゃ!」
逃げる!
「ちょっ、待ちなさい!」
俺は猛ダッシュで教室を出た
「ふーう、結構遠くに逃げて来たな」
猛ダッシュして、約5分後。俺は止まった
そういえば、襠田さんは結局大丈夫か?
「あっ!竜、発見!」
俺の名前が呼ばれたから振り返ってみると、智也が来た
「おう、智也どうした?」
「泉ちゃんが探してたよ。今教えるから待っててね」
俺は急いで携帯を取り出した智也の手首をとった
「まってーい」
「ど、どうしたの?あと、痛い」
「おう、すまん。とりあえず俺の居場所を泉に教えるな」
俺は真剣な顔で、智也に訴える
「わ、分かったけど、何で?」
「話せば長くなる」
「じゃあ、桜ちゃんも?」
桜まで探しているのか・・・
「うん、止めたってくれ」
「分かった」
まぁ、多分今頃泉に怒られているがな
あいつを怒らしたら、時間で解決するしか無い
「あっ、そういえば、襠田さんから伝言だ」
「放課後に集まること?」
「おう、」
何だ知ってたか
「まぁ、この距離だと今から教室に帰った方が良いな」
「そうだね」
俺たちは泉の存在に気を付けながら廊下を歩く
「そういえば、今日の豊美さん、凄いことになってたね。」
「うん。最近の襠田さんは無理をし過ぎてる気がするからな。」
「そうだね。早く豊美さんのサポートさんを見つけないとね」
「そうだな」
智也と話しながら時計を見る。
休み時間は10分しかない。短過ぎ
「って、あと、2分しかない。」
「ほんとだ、急がないとね」
「そうだな」
俺たちは少し走る
今日は時間に追われてばっかだな
「ふーう、間に合った」
残り45秒ぐらいで教室に着いた
「おい、砂川、一上。早く席に着け」
先生に少し怒られてしまった。
自分の席に向かいながら襠田さんの方を見ると、もう起きていた。泉もいて、やはり俺を睨んでいた
 




