まさかの遅刻!?
「はぁ、はぁ。やっと追いついた」
泉はすぐに捕まえたが、桜を捕まえるのには時間がかかった
「遅かったね」
「黙っとけ、バカが!」
「ちょっと待ってよー!」
泉がようやく俺たちのところまで来た
「遅かったな」
俺はさっき桜に言われたことを泉に言ってみた
「むー。りゅー君たちが早いだけだもん!」
俺の場合と態度が違うな
「竜ちゃんは早くないよ」
「マジで黙っとけ」
俺はまだ息切れが激しい
しかも、なりげなく自分は早いことを主張していやがる
「とりあえず、俺の話を聞いてくれ」
「いや!じゃあ!行くよ泉ちゃん」
桜は泉の手を引っ張り走り出した
「おい!待てって!」
俺は重い足を無理やりあげる
「ま、待って。もう私、無理」
しかし、その必要はなく、泉が倒れてしまった
泉、ナイスだ!
その内に桜を捕まえる
「よっし、俺の勝ちだな」
「泉ちゃんのバカ!」
ふふふ、俺より運動音痴の泉と一緒だったのが痛恨のミスだったな
「とりあえず、俺の話をお願いだから聞いてくれ」
「むー、わかったよ」
俺はようやく二人に報告することが出来た
「今日の放課後にまた教室に来てくれ。襠田さんからの伝言だ」
「今日はどうしたの?」
泉が首を傾げながら聞く
「分からん。でも、色々とヤバかった」
あんなものはザ、睡眠不足だ。
今にもキテレ〇大百科のすいみん不足を歌いたくなる
「多分だけど、先生に頼まれた学年順位の資料作りだと思う」
そう言ったのは桜だった。
やはり、幼馴染だから何か知っているのか?
「前の緊急会議に言われたやつか?」
「うん、多分だけど」
「豊美ちゃんも大変なんだね」
まぁ、襠田さんだからな
「まぁ、分かった。ありがとっ」
「おう、」
よし、あとは智也だけだな
「そろそろ、チャイム鳴るから、教室に戻るぞ」
「はーい」「うん」
五組から結構離れてしまった。
急いで戻らないと、間に合わないかもしれないな
「じゃあ、走るよっ!」
そう言うと、桜はさっきよりも早く走って、行ってしまった
「おい!置いてくな!」
俺と泉は少し体力は回復したので走って桜を追った。
まぁ、結局は追いつかずに桜は一人で教室に戻っていたけどな
「りゅー君、あと一分もないよ!」
泉にそう言われ、一番近くの時計を見ると一分どころか、三十秒程度しかなかった
「マジでヤバいな。本気で走るぞ!」
「う、うん!」
俺たちは本気で走った。
どうにか間に合い、チャイムが鳴る前に教室に戻ってこれた。
まぁ、泉を置いていく形になって、泉は見事に遅れていたけどな。
教室に入って来た泉に凄い目で睨まれて少し怖かった。




