表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まさかの俺がモテ期!?  作者: 笑恋 戦


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/411

まさかの泉!?

俺は勢いよく脱衣所の扉を閉じた。

「何で泉が俺の家の風呂に入っているんだよ!」

一糸纏わぬ泉を見てしまった……。

いや、別に泉の裸を見るのは初めてではない。

そりゃあ幼稚園時代の時はよく一緒に風呂に入ってたりはしたんだが、なんだったら小学校低学年くらいは秋と三人で入ってたりしてたと思う。

でも小学生と高校生だったら、当たり前だが何もかも……。

おぉぉ、どうしたらいい、いやうん。煙でしっかりとは見えてないからセーフとか?俺が決めることじゃないよなぁ……。

「あのね、秋ちゃんから今日は両親が居ないから夜ご飯を作って、て言われたの」

俺が何を言えばいいか言いあぐねていると扉の向こうから泉が話し出してくれた。

「それでも、何で風呂に入っていたんだ?」

「りゅー君は知っているでしょ、私が家に帰ったら直ぐにお風呂に入るの」

いやまぁ、知ってる。

秋とかもそうだし、くつろぐ前に身体を奇麗にしたい気持ちも分かる。

「あれ、じゃあ秋は?」

普通こういう時は秋が教えてくれるはずだ。

なのに教えてくれてない。しかも家に帰って来てまだ秋の姿を一度も見ていない。

「秋ちゃんなら買い物に行ったよ」

さすが俺の妹よく働く。良い妹がいてお兄ちゃん嬉しいよ。でもお兄ちゃんは泉が居ることを教えてほしかったな。

「あ、あと来た理由がもう一つあったよ」

飯を作りに来る以外にってことだろうか。

「何だ?」

「え~と、秋ちゃんがりゅー君と二人は嫌らしいから」

秋に裏切られたー。酷いよ秋ー。お兄ちゃんは秋といつでも二人になりたいのに。

あ、なるほど。秋は恥ずかしがったのか。かわいいかわいい。

「あれ?でも何で今風呂に入っているんだ?」

俺は部活して帰って来た。もうとっくに風呂に入っていてもいいはずだ。

「一回、家に帰って色々としていたからだよ。てか、りゅー君のお家のお風呂借りるのこれが初めてじゃないじゃん」

「まぁ、そうだな……。いや、ほんとすまん」

「うん。りゅー君だから大丈夫」

うん?あぁ、幼馴染だからとかの意味で大丈夫って事だな。

「もう着替えただろ、ドアを開けるぞ」

「うん」

ドアを開け中に入る。泉の顔というか泉を見るのがすごく恥ずかしい。

「ご飯を作ってくれるのは、嬉しいけど俺にもメールしてくれよ。今後もこんあ事故がないようにさ」

手を洗いながら、まだ隣で髪を乾かしてる泉に顔は向けずに言う。

「うん、ごめんなさい」

「いや、いいけど。てかなんだったら俺が悪いし……」

やっぱり、凄く気まずい。

「じゃあ先にリビングに行っとくな」

「うん」

泉の髪は長いからもう少し時間が掛かるだろう。

俺は素早く、しかし丁寧に手を洗ったらその場から逃げるようにリビングに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ