まさかの目標!?
「違う!それは本能寺の変。これは江戸時代の問題だぞ!?」
どうして本能寺の変が江戸時代で起こるんだよ!
こいつはバカか?うん!バカです
「うぅ」
桜は今にも泣きそうになるほど難しい問題を解いているようにしているが、この問題は中学レベルだぞ?
もしかしたら小学校でも習うかもしれない
「ねぇ、りゅー君。」
「どうした?」
「これの解き方、教えて」
「どれだ?」
「これ」
「えーとな、それはこれをこうして・・・・」
レベルが低い勉強が飽きた泉は今日の宿題の数学をやっている
「あっ!竜ちゃん。これわかんな~い」
「お前は分からない事だらけだろ。あと、社会は自分で調べろ。それも勉強だ」
「ううぅ~」
そう言って、泉の宿題プリントに戻る。
「あぁ、なるほどね。これをこうして」
「あー惜しい。ここは、こうだ」
「あっ!本当だ。ありがとっ」
「おう」
理解してくれたので自分の勉強に戻る。
その前に桜の様子を見てみると、何故か俺たちの事を睨んでいた
「何だ?」
「何でもない!ふっん」
何故か怒っていたが勉強に戻った
俺って何かしたかな・・・?
また、チラッと様子を見たが筆が止まっていた
「だーかーら!調べろ!」
今日、様子を見て思ったが、こいつは勉強出来ないなって分かった。
「うぅ、でも・・・」
これでは自分の勉強は出来ないだろうな。
これを襠田さんはどうやって、高校に入れるぐらいの学力を付けさせたのか・・・。
桜は今にも泣きそうな顔をしていた
「あー、どれが解んないんだ?」
「こ、これ・・・」
「分かった、今日はお前の勉強の面倒を全部見てやる!」
「あ、ありがとう」
「お礼はいいから、さっさとするぞ!」
「う、うん」
俺の目標は今度こそ学年順位ベスト五に入る事だったが、変わった、桜を百位から出すことだ!
「違う!そこは坂本龍馬だ!」
「は、はい」
そこも有名だろうが!
何でお前でも解るように、有名な所から教えていんのにどれ一つ解らない?
「ごめん、ね」
俺の思った事が分かったのか、謝る
「良いよ、別に。ほら、また手が止まってる」
「う、うん・・・」
本当に・・・。よしっ!俺も頑張るぞ!
「出来たー!」
さっきまで黙々と数学のプリントをしていた泉が起きた
「お疲れ」
「うん!あっ、家庭科の教科書貸して。次はそれする」
あっ、泉の得意科目あった。
確かこいつって家庭科だけは以上に点数が良い
「良いけど、得意科目ばっかりすんなよ」
「はーい」
俺は立ち上がり家庭科の教科書を取り、泉に渡した
「ありがとっ」
「おう」
そう言えば、さっきの泉で思ったのだが・・・
「桜の体育のテストの点数ってどうなんだ?」
泉の好きなことの教科の点数が良かった。だから桜は体育が良いのではないか?
「えっ?えっと、確か。保健で落としてたけど・・・。忘れちゃった」
「そうか・・・。なら良いんだ」
「ごめんね」
「大丈夫だよ、別に少し気になっただけだし」
「うん」
俺たちはまた勉強に戻ろうとする
「竜ー!ご飯出来たから下りて来てー!」
「もう、そんな時間か。勉強終了、下りるぞー!」
「はーい」「うん」
俺たちは一階に下りてリビングに向かう
 




