まさかの学年順位!?
「勉学だ!」
勉学?頭の良さの事か?
「先生、りゅー君は学年六位ですよ?」
要らん事を言うな!恥ずかしい
「豊美も学年十八位ですよ?」
へー、思ってたよりは下だな。
俺的にはベスト五には入ってると思っていたのだが
「本当に最悪です。一上君ごときに勉強で負けるとは」
「教えてあげましょうか?」
「殴りますよ?」
凄い顔で言われた。恐い
「竜ちゃん!桜に教えて」
「何となく嫌だ。」
「なんでー!!」
怪しいからだよ。
お前の場合は多分勉強する前に遊びだすだろ
「まぁ、一上は確かに頭は良いが色々とバカだろ!」
ひ、酷い俺のどこがバカなんだよ・・・
「襠田は色々と忙しいからもっと頭が良く助けてくれる奴は必要だろ!」
「まぁ、そうですね・・・」
ふむ、俺がバカかどうかは置いておいて、学年順位が高い奴か・・・。
「そう言えば、桜の学力はどれくらいだ?」
泉と智也は中の中で本当に普通だ
「えっ!?」
何故か桜が焦っているのだが・・・
「一上君、これを・・・」
襠田さんにプリントを渡された
「これは?」
「さっきのプリントの生徒会メンバーのやつです」
と言う事は俺の分も書いているのか・・・
えっと、桜は
板橋 桜
学年成績 150人中百145位
勉学バカ 留年の可能性有り 運動神経 抜群 ソフトテニスで沢山の成績有り 特技運動 部活ソフトテニス部
「あは、あははは」
俺の読んでいる姿を見ながら苦笑いをしている
「桜・・・」
「はい・・・」
流石にここまで頭が悪いと
「今日の学校終わりに俺の家に来い!とことん勉強を教えてやる!」
「え?家に行って勉強?」
「おう」
「竜ちゃんのお家?」
「そうだ」
「やったー!」
桜が急に跳ねだした。
「駄目だよ!」
俺たちの会話を聞いていた泉が怒っていた
「何が駄目なんだ?」
「二人っきりで勉強は駄目!」
「そうか?俺は別に良いけど」
「とにかく駄目!」
どうしてだろ?
うーん、じゃあ仕方ないし
「泉も一緒に勉強するか?」
「うん!」
「それは駄目ー!」
今度は桜が叫び出した
「どうしたの?桜ちゃん?」
「泉ちゃんは一人で帰ってて良いって言ってるの」
「どうして?」
「そ、それはその・・・」
また泉と桜の喧嘩が始まった・・・
「じゃあ決定だな。今日の放課後に俺の家に集合な」
こうなったら俺が仕切るのが一番良い
「分かった」
「うん・・・。分かったよ」
よし、一件落着。
後は桜に本気で勉強を教えるだけだな
「話を戻しますよ?」
「あっ、すいません」
梅田先生は今もずっとパソコンをしている
「では、まずは学年順位がベスト十の人を探して下さい。その中から一番良い人を選びます」
意外と大変そうだな。
ベスト十って言っても俺を抜いて九人いる訳だしな。
「そのほかの報告はまたします。今日はそのプリントを持って帰って、ベスト十の人を探していてください」
「「「「はい」」」」
「では、解散!」
俺たちは荷物を持ち教室を出た
「じゃあ、俺の家で勉強しっかりやるぞ」
「おー!」
「う、うん」




