まさかの体育会 説明!?
「まずは、何故この時期に体育会の競技決めをするかです。」
うん。確かに一番気になるのはそこだ。
「では、砂川くんは説明用紙を皆さんに配って下さい」
「はーい」
智也がプリントをみんなに配りだす。
「「「「「「きゃーー!!」」」」」
そして、女子は叫びだす。
このモテザルが!
俺が智也を睨んでいると、気付いた智也がビックリしている。
そして、それに気付いた女子は俺を睨む・・・。
こ、恐い・・・。
「では、皆さんはプリントを見てください」
見てみると競技種目と開催日が書かれている
9月14日だった。
「襠田さん。まだ七月だよ?」
クラスの女子が襠田さんに質問をするが、智也が手のひらで待ってと言う
「はっう」
ちっ、
「それはですね。私たち学年生徒会が夏休みに入る前に決めておいて、色々と準備などをしないといけませんので、早い段階で競技決めをしたいと思います。質問は?」
「俺、聞いてませんけど!?」
俺は勢い良く襠田さんにツッコミをする。
「え?りゅー君聞いて無いの?」
え?泉は聞いてたの?
「あぁ、めんどくさいから言ってませんでした」
「おい!」
本当にこんな人が学年生徒会長で良いのか?
「「「「「わはははは」」」」」
クラスのみんなが笑い出した。
「先生、みんなが酷いです」
俺は先生に訴えた
「めんどいから知らん」
「先生まで!?」
俺のクラスの担任はどうなってんだよ
「では、話の続きをしますね。」
襠田さんがそう言うと一瞬で静かになった。
こういう所が生徒会長の素質だろうな・・・。
「まずは、今から十分間待つのでやりたい競技を三つ決めて下さい」
「「「「「ええー」」」」」
「しゃー!やるぞー!」
一人を除いてみんなが嫌がっている。まぁ、俺もその一人だから気持ちは分かる。
「では、生徒会の森川さん、一上君は前に来てください。私たちは違うことをしますので」
えっ!?もしかして俺何もしなくて良いとか?
俺と泉は襠田さんと智也がいる、教卓の前まで行く。
「まずは、私たち生徒会は必ずマラソンに出ないといけません。」
はあ~?
確かマラソンはクラスから六人出して一人、一㎞走らないといけない一番やりたくないものだ
「でも、クラスで俺って足が遅いし迷惑に・・・。」
俺は嫌だからどうにか襠田さんに出ないようにお願いしようとする
「何を言っているんですか?」
「え?」
何が?クラスの中の一人にならないといけなくて・・・
「誰がクラスと言いました?生徒会として走るのですよ?」
えーと、生徒会の人数は最大六人・・・。
「いやだーーー!!」
俺は久しぶりに大絶叫した
「それで問題があるのですが・・・。」
問題?何だろう・・・あっ!




