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まさかの理由!?

俺が死にそうな顔で部活に行こうとしたとき、泉と智也が話しかけてきた。

「竜、今日も部活?大変だね」

智也だけ半笑いなんだがなんだ?何を言いに来たか分からないが、とりあえず一発殴りたい衝動に駆られた。

「今日部活無いから先に帰っているね」

智也の後ろで泉が手をひらひら振っている。

「お前ら部活は?」

この学校の意味の分からない校則で一応部活には入らないと駄目だから二人も部活に入っているはずだ。

「先生が出張だから無いよ」

「今日は金曜日だから無いよ。あるのは、月、水だけ」

いや、泉が今日ないのは前から知ってはいたんだが……おい智也貴様は何だ?俺は先生が出張でも、普通に部活はあるし、日曜日以外は余裕で部活あるんだが?

「はぁ、部活を辞めたい。部活を辞めて季節同好会を開くんだー。もちろん俺は秋推し……」

おっと、本音が出ちゃった。何ならいらない本音まで出ちゃった。

見るな。意味が分かる泉と智也はそんな目で俺を見るな。

「え、えーと。じゃあ、何で運動部に入ったの?」

智也が苦笑いを浮かべながら聞いてくる。

てか、絶対理由は分かってるだろ。そんな話を無理やり変える様に聞いて来るんじゃねぇ。

あとねぇ?理由はねぇ?知っての通りに運動部だったらモテると思いました。だから入りました。

あと、一つ理由がある。モテるよりも大切な。一番大切な理由が……。

それは…………。

「秋に運動部に入れって言われたんだよ」

あぁ秋よ。お兄ちゃんの事が嫌いなのかい?お兄ちゃんは出来る限り秋と一緒に居たいです!

「秋ちゃんは竜の為を思って言ってると思うよ。良かったじゃん。秋ちゃんに心配してもらえて」

そうだな、ポジティブに考えるとしよう。

よし……。秋は筋肉質なお兄ちゃんがいいんだね。仕方ないなぁー。

「じゃあね竜。僕たちはそろそろ帰るよ。バイバイ」

「りゅー君、早く部活に行かないと先生に怒られるよ?」

泉が心配そうに言ってきたので教室の時計を確認すると、確かにそろそろ怒られる時間だ。

「はぁ……。そんじゃあ行って来るわ。じゃあな」

「うん、頑張ってねりゅー君。バイバーイ」

手を振る泉を背にして俺は重い足を頑張って動かし、部活場に向かう。




「終わった~」

部活がようやく終わり、部活での動きよりも早く、急いで家に帰る。

「ただいま」

自分の荷物を置き母さん、父さんがいないか確認する。

「居ないな、よっしゃ!」

親が居ない分、たくさん秋にデレる事が出来る。居なくてもするけど。

「秋ー、お兄ちゃんが帰って来たぞ。おっとその前に秋に外のばい菌を付けたくないから、手洗いしないとな」

秋が居ないか捜しながら手洗い場に行きドアを開けた。

すると、目の前に煙が広がりその奥に白いふっくらとして、綺麗な素肌があった。

「りゅー君のエッチ…………」

……えなに?どういう事?


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