まさかの信号無視!?
「竜ちゃん、今日も一緒に遊ぼっ!」
「うん!」
桜はいつも通りに竜ちゃんを遊びに誘った。
「今日は少し遠くに行きたいんだけど良い?」
「うん。良いよ」
「ありがとう。じゃあいつも通りの公園で待ち合わせね」
「うん!」
「バイバイ」
「バイバイ!」
いつも通りに竜ちゃんと別れた。
桜もいつも通りに家に帰った。
「ただいまー」
「おかえり」
いつも通りにお母さんに『おかえり』と言われた。
「ねぇ、今日も少し遅くなると思う」
「そうなの?最近どんどん帰って来るのが遅いから気を付けなさい」
「はーい。行って来まーす」
「行ってらしゃい」
いつも通りに待ち合わせの公園に向かう。
そしていつも通りに竜ちゃんと合流する。
「あっ!竜ちゃーん」
「桜~。早くー!」
「お待たせ」
いつも通りに竜ちゃんと話す。
「ねぇ、今日はどこに行くの?」
「えーと、ちょっと遠いけどきれいな湖があるんだ」
「へー、じゃあ早速行こっ!」
「うん!」
いつも通りに遊ぶ場所に向かう。
「ねぇ、竜ちゃん。」
「どうしたの?」
「桜が遠くに行っちゃっても、ずっと仲よしだからね」
「うん!」
竜ちゃんと離れるのは寂しいがきっと今と同じ気持ちでいられると思った。
そして湖に向かっている途中はいつも通りの話をしていた。
そして目的地はすぐに着いた。
いや、一時間もかかってしまったが数秒に感じた。
「ここだよ」
「わー、本当にきれいだね」
「でしょ」
「うん」
良かった、ここは寂しいときに良くお母さんに連れて来てもらった所だ
「ねぇ、竜ちゃん」
「どうしたの?何て言うか、ありがとう」
「どういう事?」
「何でもない」
そのまま湖の周りで何時間も遊んだ
まだ少しこの街に居れるけど、どんどん引っ越しをする日が近づいて来ている。
だから、少しでも竜ちゃんとの思い出が欲しい。
「うわぁ暗くなって来たね。そろそろ帰ろ?」
「うん、そうだね」
今日はこれでおしまいか。またいつも通りに一日が過ぎるのか。
「母さんに怒られるから走ろっ!」
「うん!」
しばらく走った。
しかし、信号が赤になってしまった。
「急がないと、竜ちゃんわたろうよ」
「え、でも」
「早く!」
桜は竜ちゃんを待たずに信号をわったた。
「桜!危ない!」
キキッー!バッン!
 




