まさかの板橋家!?
「竜ちゃんこっちだよ」
早速板橋さんの家に入れてもらいリビングに案内された
「おう、お母さんとか居るのか?」
「うん。両親は両方とも居るよ」
はぁぁああ?何でお父さんまで居るんだよ!自分の娘の彼氏だと思われたらどうしたら良いんだよ!?
「お、お邪魔しました~」
「ちょっ、竜ちゃん!?」
俺が逃げようとすると板橋さんに全力で止められた
「何してるの?竜ちゃん!」
「いや、だって。まず竜ちゃんって言うのも——————」
「おい、何をしてるんだ?」
ぎゃあー!お父さんが来ちゃったー!しかも顔こえー!!
「あっ、お父さん。この人が竜ちゃんだよ♪」
ちょっと!『この人が私の彼氏だよ♪』みたいに言うなー!
わわわっ!お父さんの顔がどんどん恐くなって来た!
「おう、久しぶりやな竜。デカなったな。どうや?元気にしっとたか?」
「え?」
何々?何で俺の事を知ってるの?
「何ボケってしとうねん。早くリビングに入らんかい」
でも恐い!
「は、はい」
俺は急いでリビングの中に入った
「まあ、竜ちゃん久しぶりー」
入ると板橋さんのお母さんがパタパタ手を振りながらこっちに来た
「こ、こんにちは」
「もお~。そんな律儀にしんで良いで、昔みたいにママって呼んで」
どうやらお母さんの方も俺の事を知っている。
「そんなん言ってなかったやんか。竜ちゃんは父さん、母さんやったやろ?」
「冗談だって。桜もむきになっちゃって」
「もぉ~」
『もぉ~』って言っている板橋さんも何だか嬉しそうだ
「あ、あの・・・」
「そうやった、竜ちゃんは幼稚園の頃の桜の事忘れてるんやった」
俺が言おうとした事を先に言ってくれた
「そうか・・・」「そうなんや・・・」
うっわ!急に空気が暗くなった。
「だから思い出してもらったら良いやん」
「そうやな!」
急にお父さんが立った。
「じゃあ、竜君。遅くなるやろうしご飯は家で食べて行き」
え?遅くなるの?しかた無いか。
「分かりました。ありがとうございます」
そのまま、お父さんはリビングを出て行った。どこに行ったんだろうか?
お母さんの方は『今日は本気出すでー!』と言いキッチンへ向かった
「ごめんね、竜ちゃん」」
「いや、別に良いけど」
「ありがと」
板橋さんはニッコリと笑った。
その顔は反則だ!
「それにしても家族全員、関西弁が凄いな」
一番気になっていた事がこれだ
「まあね。お父さんととお母さんが兵庫県出身だから」
へ~そうなんだ。だから板橋さんも関西弁になるんだな
「おい、竜。幼稚園の頃の運動会やら色々な動画を見てくれ」
リビングに戻って来たお父さんがDVDを映しだした




