まさかの最強!?
「おい!そこで何してんだ!」
俺は人生二回目のナンパされている女の子を助けようとしているが・・・。大学生なのか体格が俺の1.5倍ぐらいある。
こ、こえー
「あ?なんだ兄ちゃん俺たちの邪魔をしようってか?」
兄ちゃんはお前だろ!
ってか、俺が見るナンパは全部恐いが、これが普通なのか?
「ええ!?なんで竜ちゃんがここに?」
うん?誰だ?ってか竜ちゃんって何だ?
「ちょっ、何で板橋さんが!」
俺は男たちの後ろを見ると、板橋さんがいた
マジで・・・。おいお前ら襠田さんって言う人に殺されるぞ。
「え?何々?知り合い?」
うわっ!泉と同じ展開になってきた。
「何?あんた達居たの?」
「ちょっ」
何煽っているの
「何だと!」
ひえええぇぇぇ!
「おい!危ない!」
板橋さんがヤンキーに殴りかけられた
「テニスボールより遅いね」
スッか
「えっ?ええ!」
ヤンキー二人の攻撃を見事にかわしている
「くっ、こいつ。避けてばっかだな」
「そうだね、これだけでは面白く無いし。一上君!」
「は、はい!」
板橋さんの動きに見とれていると急に呼び出された
「警察呼んでー」
け、警察?
「わ、分かった」
「ちょっ、おい!健。あいつを捕まえて来い!」
「おう!」
ひええぇ!こっち来たー!
「余所見すんなよ」
「ごっふ」
うっわー。板橋さんが健って言われた方の股間を蹴りやがった。痛そう・・・・・・。
「早く!」
「あ、あぁ。分かった」
俺は急いで携帯を取り出す。
「ちっ。健あとから来いよ!」
「ちょっと、先輩ま、って」
先輩と呼ばれた方は後輩をおいて行って逃げた。
「ほんっと男の癖にダサいね。あぁ、一上君ありがと。」
倒れている男を見下ろした後にこっちを見て言った。
「あっ、俺は別に何もしてないし・・・。」
「まぁ、良い脅しになったし助かったから。」
「そ、そうか」
やっべ、何にも嬉しくない。
「じゃあ、帰るね。バイバイ」
「お、おう」
板橋さんがその場を去ろうとした。
あっ!
「板橋さん!」
最初の方に少し引っ掛かった部分があったのを聞くのを忘れていた
「うん?どうしたの?」
板橋さんはこっちに振り返って首をかしげた
「最初に俺を呼んだ時、竜ちゃんって言っただろ?あれは何だ?」
「えっ?」
板橋さんが凄い焦った顔になりだした
「えっと、それは」
言い間違いでも無いだろうし、何だろう?
「ちょっと話すからそこの喫茶店行っても良い?」
板橋さんが指を指した場所に喫茶店があった。
ここまで聞いておいて逃げる訳にも行かない。仕方がない。
「うん。良いぞ」
「じゃあ」
俺たちは喫茶店の中に入って行った。




