まさかのメアド交換!?
「それで、襠田さんの話って何だ?」
板橋さんと合流してしばらくたったのに本題に入ってくれない。言いにくい事なのか?
「あぁ、うん。最近豊実とお泊まり会したらしいね」
「うん?あぁ。したけど?」
それがどうしたんだろ?
「最近豊実に頼まれて放課後よく教室に残るでしょ?
最近豊実と学年生徒会以外の話もするでしょ?」
「うん。してるよ」
うん?何が言いたいの?
「悔しいのよ」
板橋さんが何かを小声で喋ったけど、聞き取れなかった。
「何て言った?」
「悔しいって言ってるのよ!」
うっわ!びっくりした。
いきなり大きい声を出さないで欲しいが、その前に悔しいって何だ?
「ど、どういう事?」
「いつもは一緒に帰ったりしてたし、本当は豊実と一緒にテニス部に入るはずやってん。
なのに豊実は学年生徒会長に選ばれて忙しい過ぎて部活を一回も参加せずにやめたし。
しかも、竜ちゃんがいるとか思ってなかったし。」
「えっ?」
最後の方が聞こえなかった。いや、その前に
「どうでも良いけど。そんなんアカンやろ!」
何故関西弁!?
ま、まぁそれは置いといて
「俺は、何をすれば良いの?」
俺が呼ばれた理由が分からない。愚痴を言うため?
「高校に入ってから豊実と遊びに行ってないから、どうやって遊びに誘ったら良い?」
「うーん、そうだな」
襠田さんを遊びに誘う方法か難しいな。
「でも、本当は竜ちゃんと遊びたいな」
「うん?何て?」
「な、何でもない!」
そうか・・・。急に声が小さくなるが、何だろう?うーん、気になる。
「板橋さんは一回誘ってみたの?」
「うん。でもお泊まり会中だから無理って言われた・・・」
「すいませんでした!」
これって俺も悪くね?
「別に良いけど、豊実と大人の階段のぼったりしてない?」
は?
「いやいや、してないしてない!まず泉とか妹とか智也とかいたし!」
何を言ってるの?恐い。
「いなかったらやってた?」
「やるか!」
何を考えているんだよ!
「あー、さくいや、私の家こっちだから。もう今日はお別れだね」
いやー、良かった。助かった。でも最初に何か言いかけていなかったか?
まぁ、良いか。
「おう、じゃあまた明日」
俺はここを立ち去ろうとする
「あっ、ちょと待って!」
「うん?」
「まだ話が終わってないから、メールアドレス交換しよ」
えっ?マジ。俺の携帯に泉以外の女子のメールアドレス何て無いぞ。
「あった!」
「どうしたの?」
「いや、何でもない。じゃあ交換するか」
俺の携帯に母さん以外の女子が三人になった
「ありがとう。じゃあまた明日」
「おう、じゃあな」
板橋さんは曲がり角を曲がり帰っていく。
俺はそれを見ていなくなったのを確認して、携帯の電話帳を開く
「何で襠田さんのがあるんだよ」
泉と板橋さん以外のメールアドレスは襠田さんのだった。
多分お泊まり会の時だろう。何してんだよ!
「はぁ~」
俺はとぼとぼ帰り始める。
「君可愛いね。学校帰り?一緒にお茶どう?」
「何ですか?まさかナンパ?」
男の声と女の声が聞こえてきた。
「泉の事もあったし行った方が良いよな」
俺は声が聞こえたところに走って行く
 




