まさかのメッセージ!?
次の日、携帯の通知の音で起きた。
無視しようと思ったが、続いて通知が二回なったので嫌々ながら携帯を確認する。
どうやら通知の主はそれぞれ別のようで一件目は泉から、二件目は桜、三件目は豊美さんだった。
無視してもいいかな?昨日の疲れ取れてないから寝よっかな。何故か昨日の夜は夜更かししてしまい寝不足だし。何故かな。
うん、寝よ。気付いてないから仕方ない仕方ない。
「お兄ちゃんー」
「どうした妹よ」
急に秋がノックなしで部屋に入ってきた。
どうして秋の部屋には鍵が付いてるのに俺の部屋にはないんだろうね?
差別に心折れそうだから、秋の部屋の鍵を外してくれないかな?俺の部屋に鍵は要らないから。
「お兄ちゃんに電話」
「誰から?」
「泉さんから」
「居ないって言っといて」
お兄ちゃんは夢の世界へとお出かけ中なのです。
こればかりは秋がどんだけお願いしても出ないから!俺は疲れてるのお休み。
「お兄ちゃんお願い。出てあげて?」
「貸して。もしもし?」
秋にお願いされたら仕方ない。出ないって選択肢はないからな。
『あ、おはようりゅー君。寝てた?』
「おん」
『そっかー。メッセージみた?』
「のん」
『そーなの?じゃあ今日暇?ちょっと話したいことあるんだけど』
「のん」
『そっかー……。じゃあ、秋ちゃんと二人で遊ぶよ。ごめんね起こしちゃって』
「まて、秋が居るのか。仕方ない。おっと、用事あるかと思ったがこれは別の日の用事だった。いけるぞ泉」
秋とお出かけ。ふんす。
泉はいるけど秋とのお出かけならば仕方ない。
『じゃあ、今からでもいいから私の家に来てね。ご飯とかも作ってるから』
「おけ、了解」
俺は電話を切り、布団から出て、秋とのお出かけのために精一杯お洒落な服に着替えた。
「じゃあ、行ってきます。お兄ちゃん家の鍵しといてね」
もう秋は行ったのか!?
これはゆっくりしてる場合じゃないな。
俺は最速で身支度を済ませ、靴を履き家を出る。
おっと、その前に桜と豊美さんからのメッセージを返信しないとな。
俺は外に出る前に来ていたメッセージを確認する。
泉はさっきの話と一緒で『今日、話したいことがあるから家に来てくれない?』だった。
これはさっき話したから返信はいらんな。
桜はっと『昨日のお礼をしいたいから、今日会えないかな?部活があるから昼過ぎがいいかな』
あー部活ね。俺も部活あるはずなんだけどね。まぁいっか。この返事は保留にしましょう。秋とのデートがあるかもだし。
豊美さんは『おはようございます。竜と少しお話したいことがあるのですが本日お時間を頂けないでしょうか?家の事で色々と忙しいため、出来れば夕方ごろがよろしいのですが大丈夫でしょうか?帰宅する時間が遅くなってしまうかも知れませんがよろしくお願いします』
えーよし。これも保留。
俺は携帯をポケットにしまい、家を出た。




