まさかの発言禁止!?
「で、一番の重要話し合い内容はクラスの出し物なんだけど、なんか案あるか?」
俺がそう質問すると一番に手を挙げ、指名してないのに発言した人が一人。
「お化け屋敷はどうでしょ!?いいですね!お化け屋敷にしましょう!」
委員長です。はい、今すぐそこの委員長を黙らせてください。
「却下」
「何でですか!理由を教えてください!保留ならともかく、却下は横暴です!」
「理由は、それにすると暴れる人がいるから」
「何ですか!誰ですかその迷惑な人!いいでしょう私が成敗してやりますよ!」
「はーい。いきなり迷惑な人が暴れだしましたー。皆さん成敗しましょー」
こうして、豊美さんはみんなのてによって成敗されました。まぁ、口を塞いだだけだけどね。
「ちなみに竜、聞いてもいいかな?」
と、次に発言したのは、智也だった。
「いいぞ。なんだ?」
「先に『何を』するか決めるんじゃなくて、『どんな』のをするか決めたほうがよくない?」
「というと?」
「例えば、喫茶やたこ焼きなどの調理、接客系。動画や劇の演出系。〇〇の歴史や〇〇についてみたいな展示系。まずはそれのどれかにするかを決めた方がいいと思うんだよね」
あぁ、なるほどな。他にも豊美さんが言ってるお化け屋敷みたいなアトラクション系もあるしな。
たしかに、10から決めるんではなく、10から5にして、そして1にしながら考えたほうが、速いのかもな。
「じゃあ、それから聞くか。みんなはどんなタイプの出し物をしたい?」
「あふぁらぁふしぉん」
豊美さんには聞いてません。あと、口塞いだんだからしゃべんなし。
「んー。私は調理系がやっぱりいいかなぁ?」
「わ、わたしもで……す」
「僕も劇とか、だったらうるさくなりそうだから後ろに居れる調理系かなぁ?」
「桜は動けるなら何でもいいよ!」
多数決にするなら調理系だな。
でも、あれだな。智也のモテるアピールはうざいな。
俺もモテたいですよぉ。
いつになったら俺にモテ期が訪れるのでしょうか神様ー!
「はぁ……。まぁいいや。智也は後で死刑ということにして」
「え、何で!?」
スルーします。
「やるなら喫茶か単純なご飯屋さんだな。どっちがいい?」
「今度こそは私にも発言させてもらいます!喫茶なら自分の家でたくさんのいい紅茶をそろえています。それを無料では商売にならないんので無理ですが、人気なること間違いなしだと思います!」
「知らんがな。てか、豊美さんは発言禁止にしたよね?なんで発言してるの?」
「お化け屋敷を諦めたんだからいいじゃないですかぁ!!」
お、おう……なんかごめん。
まぁ、この話の続きはクラスでやらないといけないし。いいか。
てか、今更なんだが桜と飯田さんはクラス違う気が……まっ、いいか。




