まさかの合鍵!?
で、俺は家に帰ってきた訳だが、うん。誰もいなかったよ。
と、思って悲しんでいた矢先にくそ親父からメールが来た。
『焼肉うまうまwww、残念だったな竜。まぁ、帰りにちゃんと牛丼買ってやるからちゃんと秋に分けてあげるんだぞ』
「いや、そしたら俺の飯が無くなるじゃん!いや、あげるけど!」
「何、玄関で叫んでるんですか。はやく入ってください。邪魔です」
「俺の家なのに邪魔者扱いされるんだ!?」
いいよ、はいるよ。そして扉を閉めて二人とも追い出すよ。じゃな!
俺は、玄関のドアを閉めカギをかけた。
「ふふふ、くくく、ははは、我の勝利だ!」
がちゃ。
「竜の家の合鍵なら持ってますよ。これで私の勝ちですね」
「なんで持ってんの!?」
「こんな事もあろうかと森川さんから借りてました」
そうだった……。泉の合鍵もってたんだった……。
くっ、こうなったら他の手を考えないと……。
「あれだよねー。桜たちみんなの力使えば竜ちゃんに自由ってないよねー」
「何言ってるの桜。今さら]
こいつらは悪魔か!秋は天使だ!
俺がそんな葛藤をしている間に二人は家の中に入っていった。
「ふむ。キレイですね。やることがないじゃないですか」
「んなこと言われても……」
「まぁ、いいです。時間が余ったなら桜には勉強させて、副会長の竜と先に今日の本題の話をしましょう」
「本題って何?帰ってくれる話?」
「本題は文化祭の話です。文化祭は学年生徒会として動くことはありませんが、生徒会としては何個か仕事があります。そのことについての会議を本当はもうしているはずなのですが、体育会の準備でそれが遅れてしまいまして。ですが、校内で会議も本日はできないので、打ち上げも兼ねてこの会議をやろうかと」
まーた、嫌なイベントが来たのかよ。
「とりあえず、竜はこれを先に読んでいて、会議内容を理解しといてください」
と、渡されたのは体育会の会議の時に渡された時と同じような分厚い資料。
これを俺に読めと?いや、確かに本読むのとかは好きだけど、体育会の時といい、こんな分厚い資料読むのはうんざりなんだよ!
「一応、私は桜の勉強を見ています。何か、問題点などを見つけたら教えてくださいね」
「えー……。やっぱり俺より飯田さんの方が副会長に向いてない?こういうのも読んだらすぐ理解しそうじゃん」
「理解すればいいというものではありません。それより、もう決まったことに文句言わないでください。女々しいですよ。くどいですよ」
「ご、ごめんなさい」
豊美さんはそのまま桜に勉強を教えに行った。
いや、最後俺が悪くて怒られた感じになってたけど、豊美さんも内容を短く伝えれる練習してね。




