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まさかの俺がモテ期!?  作者: 笑恋 戦


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まさかの思い違い!?

「じゃあ、いただきまーす」

俺はまず、泉の弁当の卵焼きを食べた。

美味しい美味しい。いつ食べても美味しいな。

「び、美味なり」

厨二病君も俺と同じ様に卵焼きを食べていた。なぜか凄く悔しそうな顔をしているが、よく分からないので無視しようそうしよう。

「飯田。まあまあうまい」

「あ、ありがとう……ございます」

生徒会長の弟はやはりと言うべきか、飯田さんの弁当から食べていた。

あ、でもそれ。俺が最初から狙っていた一口サイズの大根おろしハンバーグじゃねーか。死刑な。

「い、一上くんも……食べてくだ、さい」

俺の気持ちが顔に出てたのか、飯田さんがミニハンバーグを渡してくれた。

「ありがとう。おー、さすが飯田さん。味の濃さもちょうどよくて、しかも、さっぱりしてるから、まったくお腹にたまらず大量に食べてしまいそうになるな。うみゃい」

「あ、ありがとう……ございま、す」

「竜、私のサンドイッチはいかがでしょうか?」

豊美さんがサンドイッチの入ったボックスを差し出してきたので、卵サンドイッチを取り出し食べた。

「うまい」

「そ、そうですか?どこが美味しいですか?」

「普通に美味しい」

「他には!」

「ない」

豊美さんがむすーと拗ねているが、知ったこっちゃない!

「竜ちゃん、次は桜の作ったおにぎり食べて!」

「それだけは絶対にやだ」

「なんでよー!食べてよー!」

「桜、お前の作ったおにぎりを食べたらもう他の奴の弁当が食べられなくなるだろ」

「……竜ちゃん。それってもしかして、桜のを食べてしまったら、竜ちゃんの愛のストッパーが外れて、桜に一直線になるって事!?」

「え、なに意味が分からないこと言ってんの?バカもほどほどにしとけよ」

馬鹿が作った暗号は馬鹿にしか分からないんだからね!

学年成績順位一桁の僕には分からないよ!

「板橋さん、ザマァー!」

「竜は、馬鹿ですね」

「一上……くん、ひどい、ですね」

「まっ、俺には関係ないが、お前の馬鹿さには呆れるな」

「上よ、もう少し人の心をその魂に刻んで学んだ方が良いと思うぞ」

「竜はひどいねー」

桜と泉以外は俺に哀れみの眼を向けてきた。

え、何で?皆あれの意味が分かったの?馬鹿にしか分からない暗号が?

ちなみに、桜と泉は睨み合ってる。

「飯田さんは学年一位なのに今の分かったんだ……」

あ、いやそうか。一位だからこそ、馬鹿の気持ちも分かるのか!

「一上……お前、何を言ってんだ?あと、俺が二位だって事忘れるなよ」

「上に起こってるのは未知の忘却なり。ちなみに我は八位」

学年一桁が俺以外に三人いるのに、分からないのは俺だけだったのかー!

てか、お前ら地味に頭よかったんだな。


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