まさかの道具!?
「さあ!いよいよ終盤となりました。今残っているのは泉選手と灯選手だ!さてさて、誰が最後まで残ると思いますか?」
「そうですね。運動神経を考えれば泉が優勢かも知れませんが、今までの行動を見返してみると飯田さんは少しアドバイスをするだけで動いて行動するのは泉なんですね。だから、体力の事を考えると五分五分かも知れませんね」
俺とリタイアした二人は実況席に居ます。
「私は両方負けてほしいですね」
「桜もだけど、どっちかと言うと森川さんには負けてほしい」
「一上くん以外の二人は予想て言うか願いですね……。そういえば一上くんは二人を止めなくて大丈夫なのですか?」
「今は二人の最後の戦いを見たいですからね。でも泉が勝ちそうになった時は身の危険を感じるので、まぁその時は速攻で止めに入ります」
何気にあの二人が闘うのは珍しいので命の危機がない程度には見てていたいのである。
超狂気な思考VS超精密な思考って感じで面白そう。
「でも、泉選手はスタンガンを所持してますよ?勝てますか?」
「そうだった……。てか、回収しなくて良いんですか?」
「ルールですので。競技を止める事は出来ないのですよ」
そんなルール要らないよ!生徒の安全がかかっているんだよ?
てか、さっき泉にスタンガンを当てられた人たちはまだ倒れたままなんだけど?
あの人たちを医務室に連れてってあげようよ!あと泉を警察署へ連れてってあげようよ!
「一上くんの思ってる事は分かりますよ?あのキモ豚を退けてほしいのでしょう?」
「まぁ、はい。キモ豚までは言わないですが……」
「それについて解説です。現在、あの生徒に触ることを嫌がっている先生方が仕事を押し付けあってます。もうしばらく、あのままで。どんまい」
「せんせぇーい!!」
駄目じゃん、先生!
生徒に触れたくないって……まぁ、気持ちは分かるけども酷いじゃん!
「まぁ、それはさておき、二人の様子を見てみましょう」
「ごめんねあかりん。今は眠って!」
泉はポケットの中から缶を取り出した。
そして、発射口を飯田さんに向けて押した。
シューと音がなりながら、煙が出る。
「はぅっ!む、無駄だよ……いずみん。睡眠ガスは予想済み」
どうやら、睡眠ガスらしいな。うん……何で持ってるの!?そして、何に使うつもりだったの?
本当にこれだけに使うつもりの物だったの?
でも、おかしいな……。競技準備が整ってから、初めて特別ルールが教えられたはずなんだけど……。
「むぅ、さすがあかりんに攻撃は当てにくいね」
「いずみん、の行動は……だいたいわかる」
「流石だね!だったら強行だよ!少し痛いけど我慢してね?」
泉は飯田さんの右腕にスタンガンを当て、ボタンを押す。
その瞬間、大きな音がなって泉の持つスタンガンの先から鋭い電光が走る。
はぁ、やはりというか泉が勝ったか……。
あれに対抗するのが本当に怖いんだけど。でも自分の命のためだそろそろ止めに向かおう。




