まさかのスタート!?
「ふっ、豊美。竜ちゃんの権利を出したことを後悔してあげるよ!」
「えへへ……。りゅー君と。……じゅるり」
「…………頑張ります」
「私が勝てる可能性がない試合に賭けを出すとでも?すいませんがここは私が勝ちますよ」
誰も勝たないで下さい、
てか、賭けとか言ってるけど、損は全部俺にあるよね?知ってるよ?今すぐ帰って良いかな?
「ちなみに、竜。竜が私たちをゴール前に全員ダウンさせる事が出来れば、秋さんを一日自由に出来る権利をあげます。本人も了承済みです」
「まずは桜を倒せよー!桜が生き残ったら、不利になるぞ!桜、豊美さん、泉の順に倒せ!飯田さんなら、生き残っても安全そうだし、止めやすいから!」
さぁ!いよいよ戦いの始まりだ。
お前らには悪いがここは俺が勝たせてもらうぞ。
秋とラブラブするんだ!
「よーいスタート!」
合図が掛かった瞬間弾丸の如く桜が走り出した。
「えいっ」
「ぎゃっう!」
と、思った瞬間桜は頭から綺麗に転けた。
それ以上もそれ以下もなく転けた。ゴミのようだ!
そして、桜を転けさせたのは。
「おっとー!桜選手いきなりの転倒!犯人は……うわー、凄い笑顔で走る泉選手かー……。顔は完全に犯罪者だー!」
朝崎さんも言いたい放題だ。
まぁ、気持ちは分かるので、俺は何も言いませんが。
「質問です。超人な運動神経を誇る桜選手はどうしてあんな簡単な罠に掛かったのでしょう?」
解説さんが質問するなや……。
と言っても、これは確かにみんな不思議に思うはずだ。
まぁ、考えてみれば答えは簡単だけどな。
「それはですね。まず桜は馬鹿です。なので罠は簡単に引っ掛かるでしょう」
「なるほど。見え見えの罠でもですか?」
「はい、馬鹿なので。そしてもう一つです。桜は今回本気のスタートダッシュをしようとしたんだと思います。いつもの桜なら、本気を出さずにいるので簡単に立て直せれるでしょう。ただし、ゴールする事に集中し過ぎた。それが結果で転倒したのでしょう」
「なるほど。しかし、なぜ本気を出したと?」
今度は朝崎さんの方が質問してきた。
その質問も簡単だ。
「桜のスタートラインにクレーターが出来てるからです」
そう、人間とは思えないほどのクレーターが出来ていた。
桜は人間じゃない。決定!
理由
1.普通の人間はスタートダッシュでクレーターは作れない。
2.前々から思っていたけど、こんな小柄の女の子にこんな力が出せる訳がない。
そして最後の3.人間の女子高生はこんなにツルペタな訳がないからな。
うん。以上の理由により、桜は人間じゃない事を確定する。
初めの二つはまだ確証には早いかもしれないが、最後の一つでみんなが納得すると思う。
こうして、初めから不安しかないリレーが始まった。




