まさかの感謝!?
「うぅ。……あれ、ここは?」
「目覚めたか、智也。保健室だよ」
「あ、そっか。そうだったね。うん」
「どうかしたか?」
「ううん。少し昔の事の夢を見てね。ねぇ、竜」
智也は体を寝かせたまま顔だけ俺の方を向いた。
「どうした?」
「僕を救ってくれてありがとね。いいや。泉ちゃんも。そしてみんなも。僕を救ってくれてありがとう」
智也は周りにいるみんなの顔を見ていく。
しかし、智也の言った事が分からず、少し俺たちは顔を見合わした。
だが、泉だけは智也の方を向き、微笑みながら返事をした。
「うん。分かってるよ智也くん。だって私も私たちもりゅー君に救われてばっかだもん」
泉はなぜか最後に俺の方を向いて微笑んだ。
泉の言葉の意味が分かったのか、他のみんなもそれに頷く。
「そうですね」
「うん」
「……はい」
「そうだね」
「……どういう事だ?」
「りゅー君が鈍感だってことだよ」
うむ……。よくわからん。
「ひとまず、僕はもう大丈夫だよ。みんなごめんね」
「まあ、今回は私たちも少し度が過ぎましたし……。無かった事にしましょう。はい。彼女たちも蒸し返したく無いでしょうし」
「そーだな。てか、もうそろそろ終わるし、最後ぐらいみんなでやろうぜ」
「うん!で、帰ったらりゅー君のお家でご飯だね!」
泉が飛び跳ねながら言う。
あー。そう言えば、そんな約束したな……。忘れてた。
「まあ、良いか。母さんに言っとくよ」
「はーい!帰りに一緒に買い物行こうね!」
「はいはい」
「なら、皆さんで行きましょうか。そうしましょう。決定、絶対。食費は出すので皆嬉しい。そうですね。そうしましょう」
「え?なんで!?」
「安心してください。確定なので」
「安心できんわ!」
「森川さんもでしょう?なら、別に良いのでは?」
うぐ……。否定できん。
「分かった。母さんに言っとくよ。それで決めるからな?」
「……はい、はい。ありがとうございます。では。……大丈夫だと言ってました」
「仕事はやっ!・あと、なんで俺の家の電話番号を知ってるんだよ!」
「大丈夫です。お母さんの電話番号なので」
「なお、謎で怖いわ!」
いつの間に電話番号を教えたんだよ母さん!
てか、勝手に俺の携帯に番号入れた時と言い、たまに泉みたいになるような。
「えー……。まあ、いっか。じゃあ、早くバリケード作りやろうよ」
「だな。智也は出来るか?」
「うん。大丈夫」
「では、戻りましょうか。しかし、今日のことを報告したかったです。竜が止めなければ……」
「……もっと、効率の良い、設計図が、思いつき……ました」
「力仕事は桜に任してね!」
やっぱり、こいつらと居ると何でも出来る気がする。




