まさかの忘れ!?
他にも色々と質問をして今日は終わった。
お昼の時間は僕も含めた三人で集まってご飯を食べる事になった。
竜は泉ちゃんが居ることを嫌がり、泉ちゃんは僕が居ることを嫌がった。
しかし、泉ちゃんは最後まで僕を見ずに竜ばかりを見ていたな。
ふふっ。本当に面白い人たちだな。
でも、僕は初めて知った事がある。それは恋だ愛だ。
僕は顔だけに釣られた女子だけしか見てこなかった。確かに、本当に僕の事を好きになった人は居る。しかし、それは偽者だ。本当の僕じゃない。本性を隠している僕。
それは彼女も少しは分かってたはずだ、なのに、どうせいい人だと思い込み、好きになった。
しかし、泉ちゃんは違う。
竜の事を知り、竜の事を思い。好きになってる。
それが一番正しく、一番羨ましい好きと言う感情だ。
良いなぁ。僕もあれほど好きになってもらったら、気持ちは変わるのだろうか。
分からないな。でも、僕も人を好きになりたいと初めて思った。
そしたら、僕も少しは変われるだろうか。……いや、変わりたいな。
僕はそう思った。
教室に帰るとクラスの女子が僕を囲んで「どこに行ってたの?」「何かされなかった?」「あっ、智也君が帰ってきた。ねぇねぇ」などと一気に僕に話しかけてくる。
その声に紛れて、男子たちの舌打ちも聞こえる。
この場で一番舌打ちをしたいのは僕だ!
そう言いたかったが、止めておいた。
きっと、無意識に相手の好感度を気にしているから、何も変わる事が出来ないのだろうな。知ってるが出来ない。
本当に嫌いだ。女子たちが男子たちが。そして……自分が嫌いだ。
しかし、初めていい人として二人を見た。
この日の気持ちは一生忘れる事はないだろう。
こんなに明日が楽しみになるのは初めてだ。
しかし、今は楽しくない。
周りの女子もそれを不機嫌に見ている女子もみんな要らない!
翌日から僕は泉ちゃんと竜だとけ話し、遊んだ。
僕は二人に、二人の関係に惹かれていき、二人と居るときが楽しかった。
一日はこれだけで生きていけたと言っても良いぐらいだ。
あぁ、言っても良い。
しかし、忘れていた。嫉妬深い女子たちの事を。
もし、僕が他の人だけと居たらどうなると思う?
決まっている。嫉妬深い女子たちは僕を取り返そうと動き出す。
それで、事件は起こった。
初めて僕が人目を気にせず怒った、事件が。
初めて意味がない怒りを見せてしまった。
僕の一番の黒歴史だが、竜に助けられた日の事を。




