まさかの悪口!?
「じゃあ、今日も始めましょうか」
先生とばったり出くわした翌日も同じように授業を始め、放課後にはバリケード作りだ。
競技の予備練習は、問題なく終了し、後はバリケードを使って練習するだけになった。
だから、俺たちは早めに終わらせないといけないが、昨日、それを壊してしまった。
何回も謝ると、豊美さんは「耐久力は必要ですし、それを完璧に出来なかったこちら側にも落ち度はありますよ」と言い、許してくれた。
良かった、ありがとうございます。
まぁ、あの後に智也が帰って、ボランティアの女子たちが無言で働いてくれたおかげで、すぐに元のペースに戻った。
ちなみに俺がペンキ塗りを完成させたのは一つだけです。……遅くてすいません。
「……あれ?昨日よりだいぶ進んでるね。どうして?」
昨日の作業を早くさせた張本人の智也が目を丸くして驚いている。
「昨日、皆さんが頑張ってくれたので」
「そーなんだ。みんなありがとね。あと、昨日は先に帰っちゃってごめんね?今日も昨日と同じように頑張ろー!」
智也は手を突き上げて、場の雰囲気を盛り上げた。
女子たちもそれに乗る。
俺たち生徒会メンバーだけ、恥ずかしくてやらなかったが。あっ、桜は話を聞いてなかった様で「ん?何々?お、おー?」とかやってた。
その後は自分の持ち場に付き、作業を始める。
ペンキ塗りの間は暇なので、周りの話に耳を傾ける。だから、進めるの遅いのにね!
「ねぇ。昨日に頑張って良かったわね」
「だねだね!智也くんが喜んだ時の顔、チョーかわいかったね」
まぁ、聞こえてくるのは大体こんな智也の話である。
俺の話は?学年生徒会の話は!?
「あっ、そうだ。生徒会のメンバーが女子ばっかりな理由知ってる?」
……と、思ってたら、生徒会の話だ。
「え、何々?」
「皆、智也くんが目的らしいよ」
「マジ?ビッチじゃん」
「でしょ?まぁ、気持ちも分かるけどね?あたしだったら、そこまでしないけどね?」
「まぁね。あっそうだ。じゃあ、一上は?」
俺だけ何か呼び方に邪気が含まれてない?
「あいつ?確かね……。あっ、そうそう。あいつも智也くんの事が好きだかららしいよ?仲が良い事を理由に智也くんに寄る虫だよ虫」
「えー、マジー?ホモじゃん。うぇー」
「でしょ?マジキモいでしょ?マジゴミでしょ?」
お、お前ら……。黙ってたら何を言い出すんだ!悪口か!
てか、普通に俺聞こえてますからね!
僕も人間だからね?泣くよ?
「すいません」
「ねぇ、ちょっと良い?」
「あの?少し話して良い?」
「あの……」
「ねぇ、君たち」
俺が心の中で、唾を吐いているとその話をしていた女子に俺以外の生徒会メンバーが集まっていた。
「え、はい。何ですか?」
「私達が智也君目的とか言った、意味不明な事までは黙ってますが、その後に言った事をもう一度教えてもらって良いですか?事によっては……分かっていますよね?分からないですか?ここの理事長とは繋がってませんが、支配する事は出来るのです。……もう分かりますよね?何が何でも、私の財力を使い、あなた達に徹底的に地獄を見せます。……本当の地獄を」
「今、りゅー君の事を何て言った?刺すよ?焼くよ?刻むよ?蒸すよ?炒めるよ?切るよ?煮込むよ?こねるよ?揚げるよ?骨抜きするよ?おろすよ?千切るよ?調理するよ?とりあえず…………殺すよ?殺す、死ね。殺す死ね殺す死ね殺す死ね。あなた達は家畜のエサになるといいよ。それが一番有効な使い道だからね。大丈夫だよ、貴様らみたいな腐った肉でも美味しく私が調理してあげるから。美味しく豚に食されるといいよ」
「竜ちゃんの事知らないくせに何を言っとん?あんたの方がゴミじゃない?てか、桜が智也くんの事好き?バカじゃない?皆が智也くんの事好きな訳がないと思うけど。てか、あんた達がビッチじゃないん?てか、このメンバーを敵に回すとか、どう考えても馬鹿だよね。で、どうしたいん?まずは桜が死にそうで死ねない丁度いい痛みを味合わせてあげようか?」
「…………ふぅ。とりあえず、その噂を流した人を教えてもらっても良いですか?あっ、嘘をついても、声色や目線などで本当か嘘か分かるので、無駄ですよ?てか、自分の声の大きさが分からないのですか?そんな事も分からずよく生きていけましたね。まずは、そこから勉強しましょうか。勉強は大切です。大切じゃない勉強はないのです。出来ない人は終わり……です」
「僕。そういうの嫌いかな?だって、竜は僕の親友だよ?どちらかと言うと僕が竜の事好きなのに。あっ、そっか。君たちは僕の事を虫やゴミと言うんだね?そっか。ふぅーん。あっ、これからは僕に話し掛けないでね?僕はホモで虫でゴミだから、ずっと竜と居ることにするから。だから僕は君たちみたいなのが嫌いなんだよ?君たちは自分の事しか考えてない。今ここに居る人は全員、この二人を攻める。この二人はお互いを攻めあう。あぁ、嫌いだよ。大っ嫌い」
…………あれ?何か皆が怖いんだが……。




