まさかの変更!?
「……で、どうするの?一から考え直すか、障害物競争の部分を消すか。早く決めて欲しいね」
「……生徒会長さん。豊美が一生懸命に考えている時に邪魔するのはどうかな?」
「ふっ。人によって差別する方がどうかと思うけどね」
「僕が言ってるのは、豊美に限らないんだけどね」
「紗那、その辺にしとけよ」
会議の緊張した雰囲気はどんどん崩れていき、真剣に会議をしていた紗那さん、生徒会長も口喧嘩を再開してしまい、二年生徒会長が止めてくれた。
「……りゅ、竜。」
「確かに、生徒会長の言ってる事は間違ってない……。じゃあ、考え直す?」
「桜は嫌だよ」
「桜?だったら、どうするんだ?」
俺たちが小声で話している間に、先輩たちは資料の整理を始めた。
自分たちのせいで時間を使っていると思うと、胃が痛い……。
「だったらさ、障害物の内容を変えたら?僕が思うに、障害物競争って横からの邪魔じゃなく、物だよね?だから、置物に変えたら?」
そう言ったのは、智也だった。
確かに俺たちは邪魔する事に縛られ過ぎて、迷走してしまってた。
「でも、物と言っても……」
「……試合内容を、戦、戦争をイメージして……するなら、城壁と言ったら……良い、と、思い……ます」
「……なるほど。竜はどう思いますか?」
「うーん。悪くはないと思うけど……」
「とりあえず、聞いてみないと分からないんじゃない?」
泉がそう言い、俺たちは資料整理をしている先輩たちの方を向く。
「話は聞いてたよ。でも、それは一から物を作るって事だよね?自分たちは初めからある物を使うから、準備の手間もないけど、危険ではない壁、つまり、さほど大きくなく、でも小さくもない、せいぜい身長ぐらいの物じゃないといけないよ?さらには、簡単には倒れ無い頑丈さもね。そして、それは学校には無い。……作れるの?」
何かを書きながら生徒会長は言った。
最後の方だけは、少し視線を向けたが、その目には色々な色をしていた。
忙しさ、諦め、苦痛、怒り。
それにはどんな意味があるかは分からないが、少し怖かった。
俺はみんなに視線を向けて意見を待つ。
みんなは目に力を入れ、小さく頷く。
ただ、智也だけは楽しそうに笑っていた。
だが、今はあまり気にはせず、俺もみんなにあわせて頷く。
そして、豊美さんは立ち上がった。
「やります。材料などがあれば出来ると思います」
「そう。じゃあ、材料は技術の伊藤先生から貰う様に。じゃあ、次の話に移るよ」
生徒会長はそれ以外は何も言うことが無いのか、ペンを置き、会議を再開した。




