まさかのダメージ無し!?
「海の声がー聞きーたくて──」
「竜、お昼出来ましたよ」
「ほーい」
豊美さんが呼びに来てくれたので、家に戻る。
今俺は、桜に負けて、一人海でぽつんとしていた。
頭が海の水に濡れてびしょびしょである。あと、海水が口に入ってしょっぱい。
「竜、桜に力勝負はやめといた方が良いですよ?桜と押し相撲をやるなんて、プロの力士と押し相撲やるのと変わらないんですから。いや、それ以上あるかも知れません」
どんだけ力強いんだよ……。
まぁ、実際にぶっ飛ばされて経験したけど……。
あんなに強いく押されたのに、不思議と手のひらは痛くないんだよな……。
痛くないように押したのだろうか。
「てか、桜っていつスポーツを始めたんだろ……」
「あれ?知らないんですか?……また今度、桜に聞いてみると良いですよ」
「……そう、だな。うん、聞いてみる」
「はい」
スポーツをする理由がちゃんとあるんだな。
うーん、理由があるんだ……正義の味方だから!みたいな事は言い出さないよね?阿良々木 火○じゃないんだし。
「あっ、帰ってきた。りゅー君、もうご飯出来てるよっ」
「おーう。すまんな」
家に入ると親子丼の良い匂いがした。
食欲がそそられる。
リビングに入ると、みんな席に座って、待っていた。
「あっ、竜ちゃんおかえり。どこか痛かった?大丈夫?」
「うん、大丈夫大丈夫。ぶっ飛ばされて落ちた時は痛かったけど、今はまったく」
「……そう。なら良かった」
「おう」
「じゃあ、食べるよ」
みんなでいただきますをして、親子丼を食べ始める。
うん。美味しい……。
少し親子丼を食べた後は味噌汁をすする。
味噌汁は朝昼夜のどれでも使える優れものである。
「おっ、この味噌汁は泉の味噌汁だな」
「そうだよー。分かったんだね」
「まぁな。うん、美味しい」
「ありがとっ」
「おう」
この味噌汁はお袋の味レベルで飲んでるからな。
食べると、落ち着く味である。
最後の米一粒も残さずに親子丼を食べ終え、全員で食事を終える。
「ふぅー。食った食った」
「あの二人のご飯は何でも美味しいねー」
「だな。そういや、智也も少し料理出来てなかったか?ほら、たまに手作り弁当持ってきてたじゃん」
「出来るけど、あの二人には負けるよ」
「そうか。また、食わせてくれよ」
「うん。良いよ」
そんな雑談をしている間に食器を片付け終えた二人が戻ってくる。
「森川さん、飯田さん、いつもありがとうございます」
「別に大丈夫だよー」
「はい、だ、大丈夫……です」
てか、飯田さんも少し変わったよな。前はドッジっ子キャラみたいに噛んでたけど、今はそんな事ないし。
まぁ、良いことだと思うな。




