まさかのサボり!?
「竜、学校よ起きなさい」
母さんに起こされて、リビングに向かう。
「おはよう」
「おい、起きるの遅いぞ竜」
父さんが少し怒ったって
「何でまだ家にいるんだよ!」
もう、ゴールデンウィークも終わって、仕事で北海道にいるはずだ
「いや~。少し長く家にいたら、もっといたくなったから、仕事休んじゃった」
「休んじゃった、じゃあねーよ!」
家の父親は本当に馬鹿だ。
「だから、お父さんが仕事行くまで私も仕事休む事にしたの、てへっ」
「30代のおばちゃんが、てへっじゃねーよ!」
家の父親ではなく、家の親は本当に馬鹿だ。
「だから、今日はお父さんとデートだから帰ってこないよ♪」
いつも父さんが休みの時は、泊まりで遊びに行く
まぁ、それを始めたのは俺が中学3年生になってからだけどな
「あと、秋も帰ってこないから今日は竜一人だけだからね」
「何ですと!」
お泊まり会は今日もかよ
そう言えば、秋の部屋に教科書が全く無かったしな。
ははは、秋が家に居ないから部屋の中に入りたい放題だぜ!
「だから、竜ベットの下にあった本は隠しておいたよ」
「何しくさっとんじゃ!」
「本当にあるんだ、竜も男だからな」
「ア、アルワケナイ」
「動揺し過ぎ」
父さんに真顔で言われました
死にたい。
「であるの?」
「ない!」
「ふーん。」
何、母さんまで笑ってるの?
本当に無いからね。
ベットの下とか分かりやすい所にある訳無い
いやいや、本自体無いから。
決して妹系の薄い本とか無いから。
「それは良いとして、早くご飯食べなさい」
全く良くない
まぁ、この話から逃げる事が出来たから良いか。
「じゃあ、行って来るよ」
父さんが何処かに行こうとしている
「あれ?父さん、今日は休みじゃあ無かったけ?」
休みって言うかサボりだけどな。
「お前の薄い本を探しに行くだけだが?」
「だけじゃ無いからやめろ!」
辞書の後ろを見られたら俺は死ぬ。
いや、別にある訳じゃ無いぞ
「竜、時間見なさい」
母さんに言われたから見てみた。
「やっば!」
もういつも家を出てる時間だ。
俺は急いでご飯を食べて学校の準備をする。
一応、何も無いが辞書の後ろを見る。
「じゃあ、行って来ます!」
「いってらしゃい」
「探しておくからな」
「何も無いって言ってるだろ!」
家の父親はガキか!
それより、今日のご飯はどうしよう?
泉にお願いしてみるか。




