まさかのシスコン!?
「ただいまー」
家に着き、家の中に入ると、大量の荷物をリビングに起き、ソファーの上に倒れ込む。
あーしーがー痛いっ!
「りゅー君の上に私がどーん!」
「……桜」
「ラジャッ!ふんぬっ」
「りゅー君ベッドがー!!」
「人を勝手にベッドにすんな!」
ソファーに転んでいた俺の上にダイブしようとした泉を豊美さんが指示して桜が投げ飛ばして、阻止してくれた。
ありがたやー。
「お兄ちゃん、買った物片付けるの手伝ってー」
「えー。足痛いから、後でで良い?」
「あっ、じゃあ僕が手伝うよ」
「ありがと──」
「よーし、疲れが取れたぞー。あっ、智也は休んでて良いぞ?」
「いや、手伝うよ」
「休んでて良いよ」
「えっ……でも」
「休め?」
「あっ、うん……」
よーし、邪魔者は居なくなった!
「秋、一緒に片付けよっ」
「えっ、休んで良いの?ありがとね」
「あきーー!!」
秋はそのままリビングから出ていった。
はぁ、最近の秋が俺に冷たい件。
「智也、片付けるの手伝って……」
「あーうん。良いよ」
「悪いな」
智也と男二人で買ってきた物を片付けていく。
いやー、こう見ると、皆さんたくさん買いましたね……。
「竜は何がしたかったのでしょうか?」
「さぁ?」
「分かりま……せん」
「秋ちゃんへの好感度上げじゃない?私の好感度上げをしてくれたら良いのに」
「森川さんの好感度は良いとして、竜のは完璧に逆効果ですよね。てか、私の姉と同じです」
「だねー。まぁ、竜ちゃんらしいけどね」
「…………」
「りゅー君って、昔からシスコンだからね。正確には幼稚園時代から」
片付けをしている間にそんな会話が聞こえた。
ってか、シスコンじゃねーし。シスコンって言うなし!
少し、他の兄妹より、妹への愛が強いだけだし。
だから俺はシスコンじゃないんだからねっ!ぷんぷんっ。
てか、紗那さんと一緒にはされたくない……。
にしても、意外と長く買い物してたんだな……。
もう、外は暗くなってきている。
今日は昨日とは別の意味で疲れた。
寝たいです。
すいみん不足
すいみんすいみんすいみんすいみん不足
「どうします?そろそろご飯にします?」
「りゅー君、それともお風呂?それとも──」
「竜ちゃん、それともわ・た・し?」
「ちょっと!取らないでよ!」
「順番的に桜が言っても良かった!」
「二人ともふざけないで下さい。で、どうします?」
泉と桜を少し叱って、会話を進める。
てか、何故に俺個人に言うのだろう。
「ご飯が良いです」
「分かりました。飯田さんは大丈夫ですか?」
「は、はい」
返事をした飯田さんはそのままキッチンに向かい、エプロンを着て、調理を始めた。
「じゃあ、今日は僕から先にお風呂入るね」
智也はそのままリビングから出ていった。




