まさかの激怒!?
「ごちそうさまでした」
「では、少ししたら買い物に行きましょうか」
全員が食事を終え、食器を片付けた時に豊美さんが言った。
「うーい。俺は宿題しますわ」
「そうですね。桜の勉強ばかり見ていたら、自分の成績が落ちてしまいますし」
そうそう。相手に勉強させるなら、自分もしっかり勉強しないと駄目なんです。
「じゃあ、桜はテレビ見よっ」
「おいゴラ、桜。一人で勉強しようと思わないの?」
「思わないよ?」
「思えよ!」
何、当たり前でしょ?みたいな表情してんの!?当たり前じゃないからね!
「すいません、飯田さん。桜の勉強を見てあげてくれませんか?」
「あっ、はい。……えっと」
泉と一緒に食器を洗っていた飯田さんがどうすれば良いか迷っている。
「大丈夫だよ。あの馬鹿の勉強を見てあげて」
「誰が馬鹿よ!」
「板橋 桜だけど?自覚ないの?馬鹿って言われたくないなら、りゅー君の手を借りなくても勉強出来るようになれば?」
「う、うぐっ…………」
泉って、桜には毒舌だよな……。
まぁ、言ってる事は正論だから、何にも言う気はないけどな。
「じゃあ、社会の勉強……します」
いつの間にか、勉強道具を持ってきていた、飯田さんが桜の隣に座る。
「はぁーい」
桜も大人しく勉強をする気になってくれた様だ。
「あっ、飯田さんは宿題大丈夫ですか?」
「はい……。昨日で全部、終わりました」
「すげぇ」
まだ、結構早めに宿題を終わらす俺でも、四分の一は残ってると言うのに……。
「そうですか。じゃあ、桜の宿題をお願いします」
「はい」
豊美さんもお母さんみたいだよな。
「じゃあ、僕も勉強しようか」
「中学生は宿題多いんだよな~」
みんなが宿題を始めた時に秋がぼやいた。
「じゃあ、僕が教えてあげようか?」
「あっ、じゃあおね──」
「殺すぞ、てめぇ!」
俺は本気で智也に怒鳴ってやった。
「ど、どうしたの?」
「飯田さんとかが教えるなら良いが、男のお前が秋に近づくでない!秋に変な色目使ってんじゃねーぞ!あぁ!!」
「………………。でも、勉強を教えてあげた方が……」
「俺が教えるから大丈夫だ」
「竜は宿題するんじゃないの?」
「お前はまだ半分以上残ってるだろ?俺はもうすぐ終わるから大丈夫だ」
「いや、僕は別にいいけど……」
なら、はじめから秋に色目を使うんじゃねーよ!
「じゃあ、秋。一緒に勉強しますか」
「あっ、いや。一人で出来るんで大丈夫です」
そう言って秋は、俺の場所から一番遠い場所に座って勉強を始めた。
…………何だと!
秋が俺に敬語を使っただと!?
これはこれで良い!すっごい萌える!




