まさかの昼過ぎ!?
ようやく終わった、体育会会議も終了し、時間を確認するために時計を見た。
「……昼だな」
普通に12時を過ぎ、12時36分だった。
「ホントだね。お昼ご飯どうする?」
みんなに家事担当の泉が聞く。
「俺は泉に任せる」
「僕も何でも良いよ?」
「い、いずみんが決めたら良いと思う……よ?」
「いや、やっぱり肉だね!」
「では、肉のレストランに行きますか?」
「じゃあ、牛丼が美味しいところで!」
俺や智也、飯田さんは泉に任せているのに、桜の発言で豊美さんがまた金を無駄遣いしようとするし、秋は牛丼を食いたくなってる。
何を言ってんだよ秋……。そこは泉に任るって言っとけば良いじゃんか。
「泉。大至急、牛丼を作ってくれ!」
秋からのオーダーじゃい!
自らイベントを起こさんと、好感度が上がらん上がらん!
さぁ!秋。俺と一緒にギャルゲーの様な恋をしようじゃないか!
「はぁー。みんな適当だね。あかりん、軽く栄養が取れそうな料理作るから手伝って」
みんなの意見を聞いた泉が軽くため息を吐いて言った。
「う、うん」
飯田さんはパタパタと泉に駆け寄り、二人でキッチンに向かった。
「あっ、そうでした。森川さん、食材ってまだ残ってますか?」
「うん?えっと、一応、一食分はあるけど、この食材だけだったら、作れる料理も限られるって感じだよ?」
つまり、残り少ないって事だな。
最初の一食分は作れるの部分は要らない気がするぞ?
なに?主婦魂みたいな感じですか?
「そうですか……。では、今日皆さんで買い物に行きましょうか」
「スーパー?」
「はい。あっ、でも、スーパーよりかは大きいですよ?日用品や食材が沢山売ってる場所です」
「うーん。よく分かんないけど、私は良いよ。あかりんも構わないよね?」
「……うん」
泉は分かって無いようだが、豊美さんが言ってるのは、IKE○みたいなホームセンターみたいな所だろう。
……ホームセンターかな?
ホームセンターは日用品は沢山売ってても、食材はいまいちの量しかないし……。まっ、何でもいいか。
しかし、まぁそんな所に行かなくても、普通のスーパーでいいと思うが、豊美さんが行きたいなら仕方ない。
「俺も大丈夫ですよ」
「じゃあ、昼からの予定はそれでいきましょうか」
豊美さんの決定にみんなが軽くうなずく。
「じゃあ、急いでご飯作るから待っててね。じゃあ、あかりん、本気出すよ!」
「うん……!」
家事組も本気を出すようだし……
「桜、勉強するぞ。豊美さんも手伝って下さい」
「了解です」
「えー!」
嫌がっている桜に無理矢理、宿題のワークを押し付け、豊美さんと挟んで勉強を開始する。
「僕たちだけ暇になったね……。どうする?」
「皆さんの邪魔にならない様に掃除でもしましょうか」
「じゃあ、僕はお風呂掃除してくるね」
秋たちも掃除を開始したようだ。




