まさかの食事!?
「できたよー」
泉が調理を初めてからしばらくすると、ホカホカのご飯に、良い匂いがする味噌汁、納豆あと、肉じゃがが出てきた。
みんなが席に座って、食べながら話す。
「前も食べましたが、本当に美味しいですね」
「あー。そう言えば前にお泊まり会してましたね」
「意外と僕ってあんまり泉ちゃんのご飯を食べた事無いんだよねー」
「お泊まり会?何それ、桜知らない」
「わたし……も。でもいずみんの、料理は美味しい、です」
みんなそれぞれの感想?を言う。
そういや、お泊まり会をした時は桜や飯田さんは居なかったな……。
飯田さんは泉の料理を部活で食べたのかな?
「えー。あかりんのご飯もおいしーよ?そうだ!明日はあかりんにご飯を作ってもらおう!」
「えっ?……良いの?」
泉の急な提案に驚きながらキョロキョロと周りを見ている。
「飯田さんの料理……。良いんじゃない?」
「僕もさんせーい!」
「料理が出来る人多いですね。……頑張った方が良いかな?」
「さ、桜も手伝う!」
「止めときなさい」
桜の提案は豊美さんによって却下された。
「え、何?もしかして料理出来ないの?」
泉がニヤつきながら桜を見る。
こいつ…………完全に煽ってやがるぜ!
「で、出来るもん!」
「あっ、そいだったの?じゃあ、明日の朝ごはんを作ってもらおーかな?」
「えっ、いやそれは──」
「良いよ?桜の美味しい料理を食べさせたる!」
豊美さんが止めようとしたが、桜は止まらず、しかもちょい関西弁……。
明日の朝ごはんが不安だなー。
運動だけ桜はどこまで下手くそ何だろ~。
「はぁ、明日どうなっても知りませんよ」
豊美さんが最終警告を出すが、泉は聞く耳を持たず、食事に戻っている。
てか、桜は運動だけしか得意じゃ無いけど、飯田さんは勉強も家事も出来るらしいので、すごいと思う。
いや、桜のどんなスポーツでもプロ並みに出来るのもすごいけどな……。
うん、今回の料理も旨い。
「くっ、悔しいけど美味しい……」
「当たり前だよー。明日の朝ごはんもこれ以上の物を作ってくれるんだよね?」
「当たり前!」
その喧嘩、まだ続いてたのかよ……。
桜は泉に一睨みしてから、食事に戻った。
「泉、ご飯おかわり」
「うん!」
お茶碗を持って、ご飯を入れてきてくれた。
「むっ、ご飯を入れる事なんて桜にも出来ます!」
「あっ、次は私が入れるので……」
「次は、わ、わたしが、しま……す」
三人の声が重なった。
いや、おかわりするつもりは無いけど……。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま」
あれ?秋と智也が逃げるように食事を終えたのだが……。




