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まさかの俺がモテ期!?  作者: 笑恋 戦


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201/411

まさかの支持料理!?

「美味しい海鮮のレストランがあるんですよ?」

「昼も海鮮でしたよ」

「じゃあ、肉料理の──」

「そうですね……。泉には肉料理で作ってもらいましょうか?」

「いや、レストランが」

「泉は何でも美味しいのですよ」

「だから、良い肉を使ったレストランが」

「泉は安い肉でも美味しいですよ?」

「口の中で肉が溶けるんですよ?」

「泉の料理はほっぺたを確実に落とします」

「えへへ、りゅー君誉めすぎだよー。あっ、肉じゃがで良いー?」

「なら、最高級の定食屋さんが──」

「おう。よろしくな!」

「はーい」

泉がキッチンに向かい、肉と野菜を取り出し、リズム良く切り出した。

「良いお店があるのに……。何故ですか?」

「分かりませんか?」

「……はい」

真剣な目で豊美さんを見て言ったら、豊美さんも真剣な表情になり、ゆっくりと頷く。

「仕方ありません、教えましょう。貧乏性な俺たちには高い食材を使われてもいまいち分からん!」

俺が力強く言うと、キッチンに居る泉や、テレビを見ていた桜や智也が頷いた。

「え……。あ、秋さんは!」

豊美さんが仲間を探すように、秋の方を見る。

「あはは……」

秋は苦笑いをにしている。

残念!秋は仲間にならなかった様だ!

「くっ……。飯田さんは?」

「…………」

飯田さんはキョロキョロ周りを見たあとに、味が分からない派の方に移動した。

これまた残念!飯田さんは逃げてしまった!

「しかし、お昼は美味しかったのでは?」

「はい。美味しかったです……。感想は以上!」

確かに美味しかったよ?

とっても美味しかった。

だけどね?それ以外の感想は出てこないの。

「他には無いのですか?例えば、伊勢海老にかかっていたソースが、伊勢海老の甘味を引き出し、さらには噛まずとも飲み込める滑らかさ、良い温度で焼かれたのが分かる焦げ目に風味。食べる前から食欲を溢れ出させ、前菜で量を抑え、次の料理が楽しみになるような品だった。……みたいな」

あっ、その感想は前菜の感想だったんだ……。

「すいません。まったく分かりませんでした。あと、目隠しをして、泉の料理とあのお店の料理を食べ比べたら、食べ慣れている泉の料理にふだをあげると思います」

キッチンから嬉しそうな声が聞こえた。

それと同時野菜を切る音もリズミカルになった気がする……。

喜んでるな……。

「そんな……。しかし、最後の夜の日はBBQですから、それだけはお願いしますね」

「了解です」

豊美さんは小さなため息を吐き立ち上がった。

「桜、ご飯が出来るまで勉強しますよ」

「そんなー」

まっ、豊美さんも俺たちの為を思って言ってくれてるから、そこまで強く言えないけどな。


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