まさかの会話!?
謎のツッコミ練習を終えてしばらくすると、遊ぶ側の三人が帰ってきた。
帰ってきた三人は着替えに行ったので、さっきと同じように紅茶の準備をする。
智也はコーヒー派だったと思うが、面倒なので、紅茶にしときます!
「ふぅー。楽しかった」
今度は女性の大群に捕まらなかったのか……。
ちっ、つまらん。
「ひゃー!久し振りに疲れるまで遊んだー!」
智也が帰って来ると同時に桜も帰ってくる。
いや、全然疲れてる様に見えないのですが……。
「桜!髪がまだ濡れてる。ドライヤーで乾かすからこっちに来て」
「はーい」
桜が洗面所からドライヤーを持ってきた豊美さんの所に行った。
いや、親と子かよ……。
もう、日も落ちて来て、外はオレンジ色になっていた。
「あっ、皆さん……そろってたんで、すね」
最後に飯田さんが来た。
ドライヤーを終えた二人も戻ってきたので、先ほど淹れた紅茶を飲みながら話す。
みんなの中学生の時の話や、桜のスポーツ無双話。
豊美さんが今まで行った中で、一番楽しかった海外ベスト5などの話をしていた。
今思うと不思議である。
このメンバーが揃ったのはほんの数ヶ月前なのに、そのメンバーでお泊まり会をしたり、こんなに仲良く話せるとは……。
人生何があるか分からないってのは本当なんだなっと思った。
「そうだ。飯田さんに聞きたかったんだけど、どうやったらそんなに頭良くなるの?」
「えっと……。勉強は努力だと、思います。……わたしは数字は、得意、でしたが、残りの教科は、普通、で。頑張って、勉強したから、学年一位になれた、と、思ってます」
勉強は努力か……。
じゃあ、まだまだ俺には努力が足りないって事なんだな。
「だってさ。桜」
「なっ!何で桜に言うん?桜は別に努力してない訳じゃないし」
どうでも良いが、訳ちゃうし、じゃ無いんだな……。
これが大阪と兵庫の違いか?
「桜の場合は努力の方向がおかしい。もっと勉学の方向にも努力しなさい」
「は、はい……」
「てか、そのままでも良いと思うよ。進学出来なかったら邪魔者が減るから助かるし」
「邪魔者?どういう意味?」
「りゅー君は気にしなくて大丈夫だよ」
いや、凄い気になるんだが……。
「むぅー。絶対に進学するから、大丈夫だよ!桜は努力は出来るからね」
まぁ、運動が出来るからそうなんだろうな。
「じゃあ、勉強の話が出ましたし、今から宿題をしましょうか」
「あぁ。そうですね」
「えー。嫌だー」
「はいはい。努力するんじゃないの?」
「分かったよー」
「じゃあ、宿題取ってきますね」




