まさかの喉薬!?
腐軍団と別れ、俺たちは予定通りに二組に別れた。
来た道を戻って、家に向かう。
あぁー。喉いてぇ~
「きがぇてきますぅね」
「声が死んでますね。後で、喉薬を持って来ますので着替え終わったらリビングに来てください」
「はぁい」
うぅ。こんなんで喉が潰れるとか……。
マジでアニメとかのツコッミ役の人凄いよな。特にのうコ○の天○ 奏
ちゃちゃっと着替えを済ませて、リビングに戻ると誰も居なかった。
まぁ、女子の着替えは男子より遅いし仕方ないけどな。
あぁ、暖かい飲み物でも飲んで、喉を癒そっ。
キッチンに置かれてた電気ポットを使い、紅茶を四人分淹れておく。
テレビを着けてぽけっーとしていた。
ただいまの時刻は三時半か。
はぁ、まだ午後になったばっかりだけど、疲れた……。
「あれ?まだ、りゅー君だけ?」
「ぁ?ああ、ぃずみか。そだょ。ぁと、そこに紅茶ぉいてるからのんでなぁ」
「はーい。あっ、暖かいやつなんだ……」
まぁ、喉は暖かい飲み物を飲んだら良いって聞くし、夏場でも、この汗が気持ち良いからな。
「お兄ちゃーん、紅茶……あっ!淹れてくれたの?ありがとー!」
「ぁあ、だいじょうぶぅだ。あきのためならなぁんでもぉするからなぁ」
「声ががらがら過ぎて、何て言ってるか分かんない」
……仕方ないだろ。
てか、この喉も秋の友達が原因ってのを、忘れないで欲しいです。
『この一週間は晴れが続くでしょう』
はぁ、一日目で喉が潰れるとか本当に辛いな……。
テレビの天気予報を見ながら深いため息を吐く。
はぁー、紅茶うまうま。
「お菓子ってあるかな?」
泉が立ち上がりキッチンの方に向かう。
「あったー」
キッチンから声がしたと思ったら、ガサガサと袋を開ける音がした。
え?勝手に開けて良いの?
「はい、これ。あめちゃんもあるよ」
「たべて、ぃいの?」
「この家にあった物だし、大丈夫だと思うよ」
曖昧かよ……。
じゃあ、飴を一つだけ貰っときます。
あーん。
「すいません。置いてた喉薬が無くて……」
「ゴホッゴホッ」
入ってくるタイミングが悪いよ……。
どうにか、飲み込む寸前で我慢したけど……。
「大丈夫ですか?あっ、その飴」
やっぱり食べたら駄目だったやつだった?
「ぁっ、すいません。たべてしまいました」
「あっ、いえ。ここにありましたか。それが喉薬ですよ」
「あっ、そうでしたか……」
ふぅー、焦った焦った。
「それはお母様の会社の喉薬なんで、すぐに良くなると思います」
「そうですか。ありがとうございます」
「いえいえ。それより、もう良くなってきましたね」
「本当ですか?あああ」
本当だ!
だいぶってか、ほとんど良くなってるんだけど!?
どんだけ効き目早いんだよ!




