まさかの腐集団!?
「腐女子……」
「由宇ちゃん?」
「あっ、前の子……」
そこには秋の友達にして、腐女子の神田由宇がいた。
「やッほー」
ヒラヒラと手を振る腐女子の隣にはもい一人の女の子と、二人の男子がいた。
全員、顔レベルが高い。
ちっ、ダブルデートか?あぁ?
「誰ですか?」
「誰?」
「……?」
「ねぇ。海行かないの?」
豊美さん、桜、飯田さんは首を傾げてる。
智也は全く興味が無いようで、早く海に入りたがってる。
「秋の友達だよ。残り三人は知らん」
皆に伝えると、ふぅん。と頷いた。
「行かないのね。はぁ」
智也は諦めて、俺の横に立つ。
「おー!そこの男の子、いい顔しでますねー。家の彼氏使います?」
「何言ってんの!?」
流石に彼氏にそれは酷いだろ!
「でも、隣の普通の男の子の人も良くない?あたしの彼氏使う?」
「君もなの!?」
神田さんの隣に居た女子も同じような事を言い出す。
彼氏さん困ってるだろと思いながら彼氏さんの方を見る
「うわっー。可愛い子多いな。彼女貸すよ?」
「俺も俺も。こんな子たちに俺の彼女が責められる……はぁはぁ」
いやややややゃゃゃゃややや!!
こいつらおかしい。全員腐ってるよぉーーー!!
「竜。これは一体……。言ってる意味が分かりませんが、非常にイライラします」
「桜も……。殺っていい?」
「大丈夫ですか?」
「気持ちは痛いほど分かるけどやめようね!」
俺もイライラするけど……。
「てか、お前らはどんな関係だよ。秋、説明をくれ」
「ごめん。分かんない。知ってるのは由宇ちゃんだけだから」
そうか。それは…………。てか、今の状況がホントに分かんないんだけど!
「おっ?君可愛いね。由宇と知り合い?君が責める?受ける?ちょっと、由宇を押し倒してみて」
「お前、殺すぞ?」
俺の妹をなんて目で見やがってるんだ。あぁ?
「あー。駄目だよ。その人秋ちゃんのお兄ちゃんだから」
「そうなの?じゃあ、仕方ないか。じゃあ、そこの君は?」
男は泉の方を見ながら言った。
「……。私の身は、りゅー君だけの物だから……。きゃっ!」
「今はふざけないで?お願いだから!」
何がきゃっ!だよ!
「その人も駄目。ストーカーだから」
「ストーカーじゃないもん」
いえ、ストーカーです。認めんしゃい。
「じゃあ、そうだねー。うん?てか、君たちってどんな関係なの?」
「それは俺たちが一番聞きてーよ!お前らこそどんな関係なんだよ!彼女、彼氏を売るカップルなんて聞いたことねーぞ!」




