表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まさかの俺がモテ期!?  作者: 笑恋 戦


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

192/411

まさかのフルコース!?

「失礼します。料理長の佐々(ささもと)と申します。本日はご来店ありがとうございます。本日は襠田様のご依頼で、当店最高のフルコースを味わって頂ける様、頑張らして頂きます。では、まずは〝前菜〟『オマール海老の炙り焼き』です」

料理長を名乗る方がそう言うと、美味しそうな匂いを出しながら、料理が運ばれてくる。

俺の前には凄く美味しそうな料理が……。

……美味しそうな海老です。

俺の感想は貧困なようです。

「この料理は────」

料理長が料理について解説しだしたが、意味が分からないので、話を流す。

てか、話してる間は食べたダメなの?…………あっ、駄目なんだ。

豊美さんに食べ出して良いか、視線で聞いたら、首を振られた。

まぁ、分かってたけどね。

説明が終わり、食べ出してからしばらくして、次は〝スープ〟が運ばれてくる。

そのスープの説明も料理が冷めない程度に説明されてから、食べ始める。

てか、早く食べさせて。説明聞いても僕分かんないから。分かってるように頷いてるの、豊美さんだけだから。

次は〝魚料理〟

てか、これ魚介のフルコースだから、全部魚料理じゃないの?

その次〝肉料理〟

やっぱり魚肉なんだね。知ってたよ。うん?文句は無いけど?てか、美味いからおかわり欲しいし。

次にようやく〝メイン〟

おー。確かにこれ美味い。

レシピを聞いて、泉に作ってもらいたい。

まぁ、絶対にスーパーとかでは売ってない食材を使ってるがな。

次は〝サラダ〟

これサラダなの?

確かにトマトとかあるけど、刺身でしょ。

あっ、でもうまっ。

〝デザート〟

どんな魚デザートが来るかと思ったら普通のアイスじゃねーか。

しかし、普通のアイスの説明もよく分からん。

おお!口に入った時のなめらかな食感は分かる。うん。

最後の〝ドリンク〟

うん?

ただの炭酸水じゃないの?

てか、最後の二品は魚料理じゃないし。まぁ、野菜アイスや野菜ジュースみたいな事されても困るけど。

そして、ドリンクに説明いります?


ようやく、全品食べ終わった。

ふぅ。うまかったー。

「本日はありがとうございました。料理はお口に合いましたでしょうか?」

いきなりの質問に、豊美さん以外の皆が皆の様子を伺う。

「はい。とても美味でした。お母様にとても良かったとお伝えしときます」

「それは、ありがとうございます。また、ご友人やご家族と来て下さいませ」

「はい。本日はありがとうございました」

豊美さんはお辞儀をしたので、俺たちも慌ててお辞儀をする。

うぅー。俺たちの場違い感が凄いよー。

そのまま、見送られる様に店を出た。

最後の最後まで、豊美さん以外の皆は無言でした。

俺たちは金持ちには向いてないって事だな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ